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花屋さんに提出する履歴書の書き方


花屋さんに提出する履歴書の書き方

管理人は、勤めていた花屋さんで求人募集したときに、提出されてきた履歴書を多数見ています。また、それを見ながら採用の合否を検討していたオーナーたちのことも見てきました。
私が見た中では、採用を履歴書だけで勝ち抜いた人はいませんでした。つまり、履歴書を唯一の武器にするべきではないと思います。

しかし、より良い履歴書を書こうと思う気持ちは、採用されたいのであれば当然持つべきです。この記事では、私自身が履歴書を書くときに心がけていたことと、花屋の経営陣に響いていた履歴書の書き方を紹介いたします。

 

手書きでも、印刷でも良い

「履歴書は、心をこめて手書きで」という考えは、もはや昔のものになりました。現在では、印刷でも手書きでも、どちらでもいいです。
手書きで書くなら、できるだけきれいに書くように心がけてください。字のうまい下手よりも、「きちんと書いた書類」にすることが大事です。誤字脱字は、アルバイトであってもNGです。それほど多い文字数でもない書類を間違えるようでは、信用してもらえなくても仕方ありません。


日付

書き忘れないようにしましょう。日にちは、面接に持っていく日です。
郵送で提出することは、花屋さんではあまり無いと思いますが、郵送するなら「投函する日」です。


学歴

正社員に応募するなら、すべての学歴を書きましょう。パート・アルバイトならば、最終学歴だけで良い店がほとんどですが、自分が必要だと思えばすべての学歴を書いてください。


職歴

正社員用の履歴書は、すべての職歴を書きます。パート・アルバイト用は、本人が「書かなくてもいい」と思えるものは、書かなくていいでしょう。

花屋用の職歴の書き方としては、花にかかわる仕事の経験は、できるだけ多く書いたほうが良いということが言えます。
普通、学生時代にバイトしたことまで、履歴書には書かないものです。しかし、花屋でアルバイトをしていたなら、花屋の履歴書には書いてください。それが、たった一日限定のアルバイトだったとしても、書いてください。配達要員として車で花束やアレンジを届けて回っただけであっても、書いてください。その情報が絶対に必要かどうかわかりませんが、書いて悪いことは一つも無いです。

ごく短期で、例えば三日で辞めた花屋のアルバイト歴があるとすれば、私ならそれも書くと思います。やめた理由が言い難いものだった場合には、
「もともと三日限定のアルバイトでした」
と言ってしまえば大丈夫でしょう。
要するに、たった三日の経験もすべてアピールするつもりで採用に臨むべき、ということです。


免許・資格

車の免許を持っていたら必ず書きましょう。花の資格としては、フラワー装飾技能士を持っていたら、特に理由が無い限り書いておいて良いと思います。フラワー装飾技能士は国家資格なので、たとえ三級でも評価されます。また、現在フラワー装飾技能検定の受験講座を受講中であれば、それも書いていいでしょう。

上記以外で、花屋で重視される免許・資格はあまりありません。

もしも、英語接客が多そうな店だと、TOEICの点数など書くと良い材料になるかもしれません。また、花屋も商いなので、簿記も書いていいでしょう。
もちろん、ほかにも持っている資格・免許があるなら、全部書いていいのです。ただし、書いて有利になると期待しない方が良いです。

たくさんの資格を持っている人はがっかりされるかもしれませんが、花屋の現場で、資格関連は本当に重視されないのです。フラワー・いけばなの資格など、書かないほうが良い場合があるくらいなのです。

こちらの記事→花屋さんの面接 にも書いていますが、私はいけばなの免許を持っていることを、聞かれない限り申告しません。当然、履歴書にも書きません。私はそれで良いと思ってそうしてきましたし、間違っていたとも思っていません。これを書くか書かないかは、個人の判断で決めるべきですが、「花の資格は、書いたほうが有利とは限らない」「書いたことが不利に働く場合もある」ということは、知っていたほうがいいと思います。

花の資格より、むしろ書道の段級の方が喜ばれるかもしれないくらいです。カード・札書きが発生したときに、すぐに書ける人が店にいると、とても助かるのです。


志望動機

ありのままを書けば良いですが、こちらの記事に例文など載せています→花屋さんの「志望動機」はこう書く

もしも、志望動機をどうしても書きたくない場合は、パート・アルバイトの採用であれば、志望動機欄が無い書式を使うこともできます。(正社員希望の場合、志望動機欄無しを使うのは良くないとされているのでやめましょう)
パート・アルバイトの採用で、面接の場所に自分で履歴書を持っていくなら、私は「志望動機欄なし」の書式でも大丈夫と思います。面接で、熱意を十分アピールすればいいのですから、紙の上でそれを文字にしなくても伝達可能なのです。

パート・アルバイトでも、面接の前に履歴書を送ることを求められている場合には、やはり志望動機欄はあったほうがいいでしょう。面接にたどり着けないことになりかねません。


趣味・特技・得意科目

履歴書記入を戦略的に考えるなら、必ず書いたほうが良いといわれている項目なので、正社員用の履歴書であれば必ず書きましょう。

パート・アルバイト用の履歴書なら、無理に書かなくても大丈夫です。しかし、空欄にしたくなければ、何かしら書きましょう。
植物系のものを書けるなら、それを書いてください。ウソをついてまで植物系を書くことは無いので、どんなことでも本当のことを書きましょう。


本人希望欄

パート・アルバイトなら、シフトに入れる曜日・時間などを書きます。一歩でも採用に近づきたいのであれば、「必要とされるなら、どの曜日・時間帯でも勤務したい」と書くと良いです。店の都合に合わせられる人材は、店にとってありがたい人材です。

やや危険なのは、特定の業務を指定して「こういう仕事がやりたい」と書くことです。これは、店によっては「仕事を選ぶ人」と判断される可能性があります。
たとえば、「ブライダルの業務をぜひ担当したい」「大型のいけこみをぜひまかせてくれ」というようなアピールは、楽しい仕事と自分のスキルアップにしか興味がない人という風にも受け取れます。ブライダルや大型いけこみの業務が元々少ない店だと、「うちに合わない志向の人」とも思われるかもしれません。
そのようなリスク有りと知って、それでも書くのはかまわないと思います。


花屋さん用の職務経歴書とは?

花屋さんの採用で、特に職務経歴書を求められることは少ないと思います。(私の関係店舗で、職務経歴書を提出させている店はありません)
職務経歴書は、提出を求められたときにだけ作成して出せば良いです。これは、正社員の採用でも、パート・アルバイトの採用でも同じです。花屋の求人応募は、ほとんどが履歴書のみで事足りるのです。

求められないのに、自ら作成する場合があるとすれば、履歴書の職歴欄に書ききれないほどの職歴があり、しかもそれをアピールしたい場合くらいかと思います。その場合には、PCで作成しても、手書きでも、どちらでも良いので、見やすい書類に作って提出しましょう。(正社員の採用であれば、PC作成でA4サイズの書類にしましょう)

職務経歴書を提出するように求められた場合には、一般的なことですが、最低限書くべきこと、つまり「タイトル」「氏名」「日付」「職歴」は必ず記載します。「免許・資格」は、必要だと思ったら書きましょう。


管理人は、どんな履歴書を書いていたか

最後に、私がどんなタイプの履歴書を書いていたのかをお話しますと、私の場合、
「貴店の求める人材になります」
という気持ちをあらわすことを意識してきました。

業務時間も、業務内容も、精一杯貴店に合わせていくつもりがあります、という姿勢をはっきりと打ち出します。私は、花屋面接の戦績は良いほうだと思いますが、多分、店から見て「都合の良い人」だったことが大きいのだと思っています。
花屋に勤めるならそうするのが正しいのだというつもりはありません。実際には、もっとスマートなやり方がきっとあったのだろうと思いますし、人それぞれに、ふさわしい攻め方があるのだと思います。

 

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