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花屋の「志望動機」に困っている方のための記事です


花屋さんの「志望動機」

花屋の志望動機の書き方は、悩む人が多いようです。

管理人個人としては、今まで思ったとおりのことを履歴書の志望動機欄に書いてきて、特に戦略的なことを書いたことはありません。そのため、ありきたりな動機や、一見取るに足りないような動機でも、そのまま書けば大丈夫なはずのもの、と思っています。

おそらく、書き様に困っている人は、
「そのまま書いたら、あまりにもレベルが低く見えるのではないか?」
「動機とも言えないような動機なので、このままでは気が引ける」
と思っているのではないでしょうか。
しかし、そのようなことも、言葉の選び方でなんとでもすることができる、と管理人は考えます。


 

思ってもいない「志望動機」は書かなくていい

就活対策で、理想的な志望動機の書き方を指南している書籍などで、かしこまった志望動機の例文が紹介されていますが、花屋さんの採用で、とくにパートやアルバイトの採用で、それほど堅い志望動機を書く必要はあまりありません(大会社と言うべき花屋の正社員採用なら、それなりに「かしこまった書き方」をリサーチしたほうがいいです)。

私は、自分が「思っている動機をそのまま書く」という戦法しかとらず、それで後悔も無いものですから、心の中の偽り無い言葉で書けばそれでいいと思っています。
でも、偽らずに書いたら実も蓋もなくなる、という方が、たくさんいらっしゃるのだと思います。なので、適当に見える志望動機、安易に見える志望動機、動機とも言えないような志望動機を、「提出して問題ない志望動機」に書き換えるお手伝いを、私なりにしてみようと思います。
どうぞ、以下の「例」を参考になさってみてください。


「どこでもいいので花屋で働きたい」は、こう書く!

例 「花屋業務に魅力を感じ、どうしても花屋で働きたいと思っています」

私は、上の一文だけでも良いと思いますが、これだけでは弱いかと思うなら、

「貴店は、自宅からも通いやすい」
「業務時間が、自分にとっては都合がよく、ありがたい」

などの要素も付け加えてみてはどうでしょう。

パートやアルバイトの履歴書なら、上の一文だけでも通用します。



「家から近いので」は、こう書く!

例 「自宅から通いやすく、長く続けられるのではないかと思い、応募しました」

上の文のように、花屋的なことを何にも書かなくても大丈夫だと私は思います。本当に、「家から近い」だけで選んだのなら、それが真実なのですから。
しかし、「家から近い花屋」だから選んだのであれば、
「花屋業務に興味がある」
「花屋業務の経験がある(本当に経験があるなら)」
などの言葉も入るとより良いです。


「この店しか花屋求人が無かった」は、こう書く!

例 「花屋の求人を探していて、多数の情報を探した中で、自分に応募資格があり、通勤も可能な店舗は貴店だけでした」

事実を書いているだけですが、これで花屋のオーナーは分かってくれると思います。求人の多い業種だと、
「なぜうちの店に?」
という質問があって当然ですが、花屋の求人はあまり数が無いので、
「私は頑張って真面目に求人を探した、そして貴店の求人にめぐり合った」
でも理由として成立します。


「かわいい店だなと思って」は、こう書く!

例 「商品のお花も、お店自体も、かわいらしくて魅力的だと思います。自分が素敵だと思うお店で、働き甲斐を見つけたいです」

かわいいな、というのも店への共感です。
もしも、「なんとなくかわいいと思っている」以上に、「このお店の可愛さが最高だ!」というレベルで思っているなら、
「非常に魅力的だ」
「ほかのお店と違う独自の魅力がある」
というような言葉も入れてアピールしましょう。


「いい店だと人が言っていた」は、こう書く!

例 「とても良い花屋さんだとの評判を聞き、以前から貴店に興味を持っていたので、求人広告を見て応募しようと思い立ちました」

店への興味が、他人の評価によるものだということを、いかに良いように言うかがポイントです。しかし、町の花屋さんは、口コミで良い評判が流れているという話には良い心象を持ちますので、悪い志望動機ではありません。


「就業時間が自分にぴったり」は、こう書く!

例1 「業務の時間・就業日数などが自分の求めている条件に合っていたために応募しました」
例2 「早朝業務が苦にならず、むしろ自分の生活サイクルに合っているため、長く続けられると思い、応募しました」

上の例は、時間や日数の都合のことしか言っていませんが、それで問題ありません。求人広告を出している花屋さんのほとんどが、「このままではシフトを回すのが困難」という理由で人を雇おうとしている店です。
なので、店が提示した「日にち・時間」に、
「私は応じられる」
と宣言するのは良い作戦です。
特に、深夜や早朝は人が集め難いため、
「その時間帯でも自分は大丈夫」
「むしろその時間帯の方が良いくらいだ」
という事実があるなら、積極的に書いた方が良いです。


「花が好きだから」は、こう書く!

例 「花が好きなので、商品に興味を持って仕事ができると思いました」

自分の好き嫌いを言っているだけなのですが、そこに「商品」「業務」などの言葉を足して、仕事としてきちんととらえている姿勢を出しました。

「花が好き」という志望動機は、
「趣味感覚で店に来るつもりではないのか」
「楽しい面だけ見て、つらい業務に向き合うことを想定していないのではないか」
などの懸念を店側に持たせることがあり、実はリスクのある志望動機でもあります。「花が好き」しか書くことが無いのであれば、できるだけビジネス仕様の文にしておくことをお勧めします。


「花屋さんになるのもステキかも」は、こう書く!

例 「花屋さんの仕事をしたいと、以前から思っていました。業務がつらくても、仕事への興味と憧れで乗り切れると思います」

「花屋さんになるのもステキかもしれない」だけだと、いかにも安易で子供じみていますが、「その思いで、業務を頑張れる」ことを足せば、ちゃんと大人の志望動機になります。


「なんとなく」は、こう書く!

動機らしい動機、理由らしい理由は何もなく、完全に「なんとなく」で求人に応募した……という場合にも、何かのきっかけがあるはずです。
たまたま求人誌を見たとか、店頭のバイト募集の貼り紙を見たとか、人と喋っていたらその店の話題になったとか、急に「花屋もいいな」と思ったとか、何かは絶対にあるはずです。

そのような「何か」は、ほとんどが上記の例のどれかに当てはまると思います。当てはまるものを見つけて使いましょう。
もしも、本当に当てはまるものが一つも無かったら、「どこでもいいので花屋で働きたい」は、こう書く!に当てはまると考えましょう。花屋を志望した以上、「花屋になりたいです」という動機はウソではないはずです。


「仕事ならなんでもいい(花屋でなくてもいい)」は、こう書く!

すぐにも仕事を得ないと経済的にかなり困ったことになるような状況であれば、

例1 「職探しをしていて、貴店の求人を見たため、応募しました。どうしても仕事を得たいので、きつい仕事でも頑張れます」

というように、強い就業の必要性を伝えましょう。

お小遣いかせぎになる程度の仕事ならなんでもいい、という場合は、いろいろある求人の中で「この花屋に応募しよう」と思ったポイントを、素直に文字にしてみましょう。たとえば、

例2 「勤務地、就業時間などの条件を見て、長く続けられるのではないかと思い、応募しました」
例3 「接客業の経験を生かせるのではないかと思いました」

↑など、何かしらあると思います。また、上の各項に、ふさわしい例文がある可能性も高いです。


管理人が、今までに書いたリアルな志望動機

最後に、管理人がリアルに書いた志望動機を挙げてみます。
私は多数の花屋に履歴書を出したことがあるので、全部は思い出せませんが、なるべく多く思い出してみました。

「貴店の品物があまりにも魅力的で、以前からのファンです。ぜひこのお店で働かせてください」

↑これはお世辞ではなく、本当のことでした。私は店の常連客から店員になったのです。

「業務内容に惹かれました。ぜひとも経験したい分野の仕事です」

↑めったに無い業務内容の求人だったので、「それをぜひやりたい」とストレートに伝えました。

「花屋の仕事を探していて、少ない求人の中、貴店の求人広告が目に留まりました」

↑文字通りの意味です。

「花屋スタッフは何度も経験しましたが、店の新規開店にかかわることは未経験なため、オープニングスタッフの求人に興味を持ちました」

↑「ふーん、新しい店か」という気持ちを、体裁よく書いただけです。

「花屋の求人が何店かある中、貴店だけが『自動車免許不要』でした。ペーパードライバーの自分にはありがたい求人だと考え、応募しました」

↑とても消極的な理由ですが、この店には採用されました。どんな理由でも、臆することはないと思います。

 

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