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花屋さんに就職する……契約社員として就職する


花屋さんに就職する……契約社員として就職する

以前は、花屋の世界に「契約社員」というものは存在しませんでした。現在でも、契約社員のいる花屋の数は少なく、多くの花屋さんは(特に、規模の小さい花屋さんには)、雇用形態として考えたことも無いのではないでしょうか。
しかし、オフィスに契約社員が増える世の中になり、「契約社員として働きたい」と考える人が増えるにつれ、花屋の求人にも、「契約社員」という文字が現れだしました。

現在、契約社員の採用を募集しているのは、かなり大きな規模で手広く商売している店です。たとえば、日比谷花壇や、青山フラワーマーケットなど、花好きには名を知られているような花屋か、いわゆる有名店ではなくても、相当儲かっている花屋です。町の小さな花屋さんでは、契約社員の募集はまずありません。

つまり、花屋の契約社員の募集は、非常に少ないのです。少ない募集ではありますが、ゼロではありませんので、その働き方が自分にはあっていると思うなら、探してみても良いと思います。

 

花屋さんに、契約社員で雇われるとはどういうことか?

そもそも、花屋さんの契約社員として雇われるとは、どういうことなのでしょうか。

契約社員とは、雇い主と期間を決めて雇用関係を結んだ労働者のことです。つまり、いつか契約期間満了の日がやってきます。満了しても、雇う側にも雇われる側にも継続する意思があれば、また有期雇用契約を結んで、雇用関係を継続していくことはできます。

労働者の側だけが、「継続したい」と望んでも、店がそれに応じなければ、そこで契約終了ですので、決して安定した働き方とは言えません。(2013年4月より、労働契約法の改正により、契約社員も5年継続すると、無期雇用への転換が可能になりました。これについては後述します)

いわゆる長期アルバイトの人は、普通は無期の労働契約(契約書など無く、口約束レベルですが)で働いているので、長期のアルバイトよりも契約社員の方が、「終わりが見えている」と言えば言えます。
しかし、契約社員の場合、きちんと契約書が取り交わされますし、社会保険にも入れて、給料は月給性など、待遇はアルバイトよりも良いものです

また、前述したように、契約社員を雇うような花屋は大きな花屋ですので、契約社員から正社員へ登用の道が、かなりきちんとできている場合があります。契約社員から正社員に移って行きたい人は、そのような企業を選ぶという方法もあると知っておきましょう。

アルバイトから契約社員へ登用する店もありますので、「アルバイト」→「契約社員」→「正社員」の道も、あり得ることです。


アルバイトと契約社員で、仕事に違いはあるのか?

管理人自身は、花屋の契約社員にはなったことがありません。直接知っている人にも、数人しか契約社員さんはいません。なので、実体験ではなく、直接の伝聞と、業界的雑談の中で聞いた話しから、私が「花屋の契約社員さんは、こうなっている」と認識していることを書きます。

私の認識では、花屋の契約社員さんは、仕事内容はアルバイトとあまり変わりません。店によっては、まったく変わらないところもあります
正社員さんは、さすがにアルバイトと変わるところが「まったく無い」ことは無いものです。それに比べて、契約社員さんは非常にアルバイトに近く、待遇がよくなければ、「アルバイトでも良いのでは?」と思えるほどです。

なので、「契約社員になって、アルバイト程度では身につけられないスキルを身につけよう」という目指し方をすると、幻滅することになるかもしれません。

店によっては、アルバイトよりも上位の身分であることを明確にしてくれ、アルバイトには滅多にできない経験をさせてくれるところもあるようです。しかし、「アルバイトの中のリーダーになっても、そのくらいのことはできる」と言える範疇のように、私には見えます。

こう書くと、「契約社員になる価値はないのか」と思われるかもしれませんが、「花屋バイトの最大のデメリット=待遇が悪い」を、少しでも緩和させる身分ではあるのですから、それだけでも目指す価値はあると思います。シフトの面では、アルバイトよりも店に縛られることは少し多くなるかもしれませんが(でも、正社員ほどではない)、ほぼ同じ仕事をして、もらえるお金が多少でも多いなら、そちらの方がいいではありませんか?

しかし本来は、花屋の契約社員というものは、「それになるために頑張ります」と言ってなるものではないのだろうと感じます。私の知っている契約社員さんは、
「バイトをある程度続けていたら、契約社員にならないかと言われ、何となくハイと返事してなった」
とか、
「バイトでも別によかったんだけど、たまたま見つけた花屋の求人が、契約社員募集だったので、それに応募しただけ」
という人たちであるのが、それを裏付けているように思います。


契約社員は、5年後に正社員になれるのか?

(2021年現在の情報です)

労働契約法では、有期雇用で5年を超えると、労働者は無期雇用に転換を申し出る権利を得られます。これは一見すると、「契約社員で5年頑張ると、望めば正社員になれる」とも読めます。

しかし、現実はそううまくはいかないものです。
大勢の正社員を雇っていける経営的体力のある店はともかく、一人正社員を抱えると経営が圧迫されるような店では、それはできるわけがありません。後者の店の方が、業界的には多いはずですので、5年後の正社員を夢見て契約社員を続けても、報われるとは限りません。

仮に、5年も頑張ってくれた優秀な契約社員さんに、「正社員になりたい」と言われたとして、でも店にはそれを受け入れる経営力が無いとしたら、店主は「正社員にはしてあげられない」と言うしかないと思います。
でも、その店員を手放したくなければ、「給料を今までより少し高く設定するので、身分は今までのままで我慢してもらえないか」というようなことは持ち掛けるでしょう。現実では、これが店としては精一杯の対応ではないでしょうか。


花屋さんの契約社員に採用されるために必要なことは?

花屋さんの、契約社員にだけ求められる資格やスキルは無く、基本的にはアルバイトと同じ基準で選ばれると思ってください。
下記の記事を参考にどうぞ。

花屋さんに就職する……アルバイトとして就職する
花屋さんの面接で聞かれることは? 服装は?
管理人が受けた面接を再現してみます
花屋アルバイトの、採用・不採用までの流れ
花屋アルバイト採用の決め手になるものは
花屋さんの、正社員・アルバイト・ゆるいアルバイトの比較


参考:就職情報サイト

下に、ネットで花屋さんの就職情報を探せるサイトを挙げてみました。
花屋さんの求人数は、多いとは言えません。(しかも契約社員はなおさら少ない)いいものは早い者勝ちです。

フラワージョブ……花関係に特化した求人サイトですが、契約社員の求人は少ないです。しかし、花屋関係にどんな仕事があるのかを知るには良いサイトですので、色々な仕事を検索してみたらどうでしょう。

 

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