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花のリゾバ(リゾートバイト)

花のリゾバ(リゾートバイト)

リゾバ(=リゾートバイト)にも、花の仕事はある

リゾートバイト、略称リゾバは、観光地に住み込みで働くタイプのアルバイトのことです。バイト、とは言いながら、現在では派遣社員としてリゾートバイトに就業する人も多いです。

リゾートバイトの代表的なものは、リゾート地のホテルや飲食店のスタッフ、レジャー施設のスタッフ、ガイドやインストラクターなどですが、花にかかわるリゾバもあります。
リゾバも、花の仕事も、両方体験したい人にはお勧めです。

 

 

リゾバ(=リゾートバイト)とは?

リゾバ(=リゾートバイト)とは、リゾート地などの観光地に滞在し、その場所を楽しみつつお金も稼げ、生活を共にする友達も作れるバイトとして、特に若い世代に人気の高い働き方です。

しかし、一種の「出稼ぎ」ですので、長期間、自分の日常から離れた慣れない環境に飛び込んでいく不安や、もしも続けられないと思ったときにやめることはできるのかなど、最初の一歩を踏み出すときに思い切りが必要な働き方でもあります。
下は、リゾバの基本的な情報です。(事前に確認すべきことを含みます)

リゾバの期間

短期間のものは少なく(無いことはないです)、1~3か月ほどの期間が多いです。

住む場所・環境、その費用は?

現地に住むことになりますので、基本的には住居が用意されています。
寮のようなものがあったり、職場に近いアパートのようなところを従業員用に借り上げていたり、雇い主の家庭に同居したりなど、いろいろです。
個室が与えられるところもあれば、数人で部屋をシェアするところもあります。門限アリの場合は、必ず守りましょう。

寮費・光熱費は無料のところがほとんどです。
寮費が有料な場合も、月に1~2万円程度など、一般的な家賃よりは大幅に安い金額になっているのが普通です。

食費も、ほとんどのところで無料でついていると思ってください。ただし、一日3食付きのところも、1日2食付きのところもあります。また、食費がかかるところもあるので、「有料」では納得できない人は、あらかじめよく確認しましょう。

現代人にとって大切なネット環境がどうなっているのかも重要です。wifiが必須な人は、事前に絶対に確認しましょう。
一か月程度であっても、その場所で暮らすのですから、他人と空間や物をどこまで共有することになるのか把握しておきましょう。

年齢層や、経験・未経験は?

意外と年齢層は広く、学生から定年退職した人までいますが、若い年代が主ではあります。(花関連のリゾバは、「年齢不問」が多いです)

経験豊富な人もいますが、大半は未経験者。皆、同じような不安を持って集まってきている仲間だと思いましょう。

車で行ってもいい?

駐車場が用意されていて、車で現地に入って良いところが多いです。駐車場は、無料で使える場合と、使用料がかかる場合があるので、必ず事前に確認しましょう。
リゾバは、現地で移動するのが都会のように便利でないことが考えられるので、車で行けると移動が大変便利になります。逆に言うと、車が無いと、どこへ行くにも苦労することもあります。
そのような現実がある場所では、「駐車場は無いが、車の貸し出しは可」というところもありますので、これも事前に確認しておきましょう。また、車は無いが自転車ならフリーで使えるものがある、というところもあります。

リゾバに向いている人は?

長期休みを利用した大学生や、旅行が好きな人、いつもと違う環境の中で働きたい人、オフの日をリゾート地を楽しみたい人、お金を貯めたい人、1人暮らしをしてみたい人、地方に移住を考えている人、今までの日常を離れてリフレッシュしたい人、働きながら勉強をしたい人など。

具体的な職種で言うと、農業系は、独立支援の意思を持った農園があるので、就農を考えている人は、将来への道にリアルに関わるバイトにできる可能性があります。

リゾバのメリット

リゾバのメリットをリストアップしてみます。

  • 都会でできない体験ができる。休日は観光するなど、旅行気分や非日常的な楽しみも味わえる
  • 寮費、食費、光熱費が無料(もしくは格安)で出費を抑えられ、短期間でお金が貯めやすい
  • 就業先のスタッフ特典がつくことが多い
  • 友だちやカップル同士で働ける
  • 出会いがある。出会った仲間とは暮らしをともにするので、親しくなれる

リゾバのデメリット

リゾバのデメリットをリストアップしてみます。

  • 周辺環境が不便なことが多い
  • 仕事や環境が自分に合わなかったときに、逃げ場がない

リゾバは本当にリゾートできるのか?

オフのときには、自分もリゾートを楽しめるというのが、リゾバのだいご味の一つなのですが、本当にリゾート地を満喫できるかどうかは、職場によって異なります。
とにかく体力を使う仕事だと、オフの日はひたすら休養するしかなかったり、交通手段が乏しくて楽しめる場所まで出ることが難しかったりなど、結局自分のスペースで引きこもってオフが終わる、ということもあります。
また、本人の性格の問題で、
「次の休みにあそこへ行こう」
と思ったまま、ついにどこへも行かなかった、ということもあるでしょう。

つまり、オフには遊びに行ける環境と本人の意思があれば可能、ということです。


 

 

花のリゾバには、どんな仕事がある?

花のリゾバの例を挙げます。

  • 花の生産農家
  • 観光農園
  • リゾート施設(ホテル、結婚式場etc)の花スタッフ
  • 公園・植物園等の造園管理スタッフ

上記は、主なものです(下の項から詳述します)。マメに探すと、上記以外の仕事も見つけられるでしょう。都会にいては想像できない仕事が見つかるかもしれません。


 

 

花の生産農家でリゾバする

「花 リゾバ」で検索すると、最もたくさんヒットしてくる仕事は、おそらく花の農園関連です。

花の農園では、どんな仕事がある?

花の農園の仕事については、こちらの記事に詳しい紹介をしていますが、主な仕事をざっと書きますと、下のようなものがあります。

  • 栽培管理……土作り、植え付け、芽かき、水やり、施肥、薬散、支柱立て、ネット張り、温度管理、日照管理
  • 収穫作業……摘み取り、運搬
  • 出荷作業……仕分け、切りそろえ、下葉除去、束作り、給水、鉢物ラッピング、ラベルをつける、保冷、箱詰め、輸送

花の農園の仕事でありがちなこと(メリットもデメリットも)

  • 募集がかかるのは繁忙期なので、基本的には忙しい
  • 体力的にキツイ
  • 天候によりお休みが変わることがある
  • 生産した花を安く買えることが多い
  • 離職時にお花をもらえる可能性大
  • 基本的には体力勝負の仕事だが、PC操作が必要なこともある
  • 将来、就農を検討している人には良い経験になる


 

 

花の観光農園でリゾバする

花の生産をしていること自体は、上の項の農園と同じなのですが、観光農園は、観光客を相手にすることを目的とした農園です。基本的には、来園者が収穫体験できる農園のことです。つまり、生産業者でありながら、サービス業者でもあります。

花の観光農園では、どんな仕事がある?

  • 栽培管理
  • 収穫作業
  • 収穫物の加工
  • 出荷作業
  • 設備管理
  • 開園・閉園作業
  • 接客
  • (ショップのある農園は)ショップの会計、商品管理、売り場清掃
  • (カフェや食堂のある農園は)カフェや食堂の会計、調理、食器洗浄
  • 園内清掃
  • 事務仕事

花の観光農園の仕事でありがちなこと(メリットもデメリットも)

  • 募集がかかるのは繁忙期なので、基本的には忙しい
  • 体力的にキツイ
  • 生産した花を安く買えることが多い
  • 離職時にお花をもらえる可能性大
  • 農業の経験と接客(サービス業)の経験を両方積める
  • 外国語の接客ができると歓迎される


 

 

リゾート施設(ホテル、結婚式場etc)の花スタッフでリゾバする

リゾート施設の中のテーマパークや、ホテルや、結婚式場には、装花関連の仕事があります。リゾート施設で働く仕事を探すと、接客や調理のスタッフが多く、花にかかわる仕事の募集はわずかなのですが、それでもゼロではありません。
リゾート施設は、一種の夢空間なので、ほかでは経験できないような装花の仕事ができる可能性があります。

リゾート施設の花スタッフはどんな仕事がある?

  • 装花の仕事……ホテルなど、施設の装飾の花作成
  • ウエディングフラワーの仕事……ブーケやテーブル花や、花束作成等、ウエディングにかかわる花の仕事
  • 植栽管理……リゾート施設に直接雇われるよりも、施設の出入り業者に雇われることが多い

リゾート施設の花スタッフの仕事でありがちなこと(メリットもデメリットも)

  • 繁忙期に呼ばれるので、基本的には忙しい
  • 装花やウエディング関連の仕事は、経験者でないと採用されにくい
  • その場所でしかできない特殊なスタイル、特殊な演出、特殊な大きさの花仕事ができるかもしれない(得難い業務体験となる可能性高し)


 

 

造園管理スタッフでリゾバする

上の項の「リゾート施設の花スタッフ」と少々重なります。
観光地にある公園・植物園等の造園管理スタッフの求人が、一定数あります。公園の接客などの業務と兼任を求められるものもあります。

造園管理スタッフはどんな仕事がある?

  • 草刈り・除草
  • 伐採
  • 剪定
  • その他造園作庭作業の補助
  • 運転

造園管理スタッフの仕事でありがちなこと(メリットもデメリットも)

  • 繁忙期に呼ばれるので、基本的には忙しい
  • 体力が必要な仕事が多い
  • 天候により、休日が変わることがある
  • PC操作が必要なこともある


 

 

花のリゾバ仕事を得るには

求人サイト

現在最も多いのは、求人サイトで見つけることかと思います。一般的な求人サイトにも情報はありますが、リゾバに特化したサイトもあるので、そこで探してみると、いろいろなリゾバ先との比較ができて良いでしょう。

アルバイトの場合、履歴書不要・契約書無しのことが多いです。

派遣会社

上の項の「求人サイト」と、だいぶ重複しますが、以下にリゾバ求人を扱う派遣会社をリストアップしてみます。

身近な人の口コミ

知人や親せきなどから誘われたり、情報を得たりして、リゾバ仕事を請け負うことです。
前年に同じ仕事を経験している人の誘いだと心強いです。せっかく口コミで巡ってきた情報なら、仕事の現場について、求人サイトなどを見ただけではわからないようなことも、できるだけ事前に聞きましょう。メリットばかりではなく、デメリットもよく聞いておくと良いです。


 

 

リゾバのための注意事項・参考事項

リゾバで働くための注意事項・参考事項をいくつか挙げます。(一部、上記の項と重複します)

  • 慎重にやるなら、最初は短期からのスタートがいい……初回のリゾバは、せいぜい一か月くらいの短期から始めるのが安全策です。もし、自分がリゾバ向きの人間でなかったときに、住み込みで長期の「合わない」仕事をするのは負担が大きいです
  • 解雇はあり得ないことではない……体力的、又は能力的に、全く戦力にならなかったら、長期の契約であっても、雇用主から「続けていただくのは難しい」と言われることもあり得ると思っておきましょう。繁忙期で戦場のような現場に、全く貢献できないスタッフがいても、雇っている意味が無いです
  • 経験者に情報を聞こう……身近にリゾバ経験者がいたら、業種が違ったとしても経験談を聞いてみましょう。リアルな情報が一番参考になります。また、リゾバで働き始めてみて、自分はリゾバにむいている、様々なリゾバを今後も経験しようと思ったら、仕事場のリゾバ仲間から、いろいろな情報を収集しておくと良いです
  • 不安要素は、なるべく事前に解消しておくのが◎


 

 

リゾバは途中でやめられる?

リゾバも、普通のバイトや派遣と同じように、期間満了を待たずにやめることは可能ではあります。途中でやめることは、約束を破ることなので、決して褒められたことではありませんが、そうするしかない状況であれば、雇用主に辞めたい旨申告して、理解してもらうしかありません。

リゾバは、生活拠点を移すという、普通のバイトよりも大掛かりなことをして就業しています。その分、やめるときにもいろいろと大掛かりになるものです。

まず、速やかに辞めることを許可してもらえるのか、
すぐに自分の生活拠点をもとに戻せるのか、
やめるまでに何日かかかるとしたら、その間の人間関係をどうしたら良いのか、

要するに、普通のアルバイトを途中でやめるよりも、面倒なことが多いと思ってください。それを思えば約束の期間くらい我慢できると思ったら、ぜひそのように思い直してください。
リゾバをやめる手続きは、普通のアルバイトや派遣をやめることと基本的には同じです。やめたい意思を説明するべき相手に説明し、了解をもらう、というだけのことです。それに、「気が重いこと」がいくつもついてくるのだと思ってください。

そんなに面倒なら無断でいなくなってしまおう、という考えは絶対にやめましょう。
黙っていなくなられると、雇用する側はかなり困ったことになります。
仕事が嫌で逃げたのか、事件的なことに巻き込まれて失踪したのか、それすらわかりません。自宅に学生さんを住み込ませてリゾバしてもらっている農家さんなどは、
「よそ様の子供さんをお預かりしている」
という意識を持っています。いなくなったら一大事です。
また、後のことを何も話さずにいなくなってしまうと、お給料や食費などの日割り計算の話などもできません。

現実には、いわゆる「バックレ」で去る人もいるのでしょうが、そんなことをする人は、そもそも就業してはいけない人です。立派に就業する資格が自分にはあると思う人は、必ず正規の手順を踏んで去りましょう。バックレは人生の黒歴史になります。

 

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