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webやチラシでフラワー教室の宣伝・集客をする際の注意点


webやチラシでフラワー教室の宣伝・集客をする際の注意点

webやチラシで教室の募集告知をしてみよう

この記事では、個人のフラワー講師が、自力でwebやチラシでの宣伝活動をするさいの注意点や、最初は誰でも迷う点について考えてみます。また、宣伝による集客効果についても考えてみましょう。

 

告知で、出すべき情報と、出してはいけない情報

最近は、まったくの素人でも、Web上で教室の告知を行うことができます。サイトやブログや、告知OKのSNS、所属しているスクールの教室紹介ページなど、方法は色々あます。多くは無料で行うことができますが、有料のものもあります。
チラシ(ポスターも)は、江戸時代からある宣伝方法ですが、現在でも有効な方法です。チラシやポスターも、無料でできるケースと、有料のケースがあります。

webでも、チラシでも、告知方法にルールがある場所で宣伝を行う場合には、その場所のルールに従って情報を公開しましょう。webの宣伝の場合、専用フォームなどがある場合は、そのフォームにしたがいます。
まったくルールの無い場所で、手製チラシを撒く場合や、web上の自分のサイト・ブログなどで告知する場合には、どんな情報を出せばいいのか、下記の項目を参考にしてみてください。


 

何の教室なのか、明記するのが一般的

たとえば、「Aフラワー教室」とか、「花スタジオA」というような名称だけだと、具体的に何の教室なのか分かりません。
「作品写真を貼るから、それを見れば一目瞭然のはず」という、都合のよいことは考えない方がいいです。見る人が、親切に色々察してくれることは、現実にはあまりありません。文字で、「何の教室なのか」を明らかに示しましょう。

しかし、確信犯的に、「あえて、明記しない」という考えがある方は、ご自分の信じる方法で行うのが良いと思います。
また、デザイン的に、「〇〇教室」という文字が入ると野暮ったいので嫌だと思う場合も、デザインを優先したければ、「明記しない」ことを選択しても良いと思います。
(自分にとって、より大切な方を優先してください)


 

運営者の連絡先

メールか、電話番号か、もしくはその両方を載せましょう。

管理人個人のことを言うと、チラシは電話・メールともに記載していますが、webにはメールのみにしています。webに電話番号を載せることは、どうも抵抗があるからです。メールも、フリーメールで十分だと考えています。

しかし、告知を見て問い合わせする側の皆さんに話を聞きますと、電話番号は載っている方がいいし、メールもフリーメールでないほうが、なんだか信用できるという声が大きいです。
よって、自分の考えで、電話番号は出すのか、出さないのか、どんなメールアドレスを載せるのかということは決断なさってください。

メールが無い人は、電話番号のみを載せます(この記事を見に来る人で、メールが無い人はあまりいないと思いますが、草月流公式サイトの教室案内のページなどは、メールアドレスが無くても出稿依頼できます)。本人が「何の番号を載せてもかまわない」という場合には、自宅の電話番号でもケータイでも、もしくはその両方を載せても良いと思いますが、不用意に個人情報を出したくないと思われるなら、専用ケータイを作って、その番号を載せるというのも方法の一つです。

※私は、一応「独居女性」なので、多少セキュリティ意識が高めかもしれません


 

可能であれば、レッスンのスケジュール・レッスン料・材料費は、明記するほうが親切

可能であれば、「レッスンのスケジュール、レッスン料(あるなら入会金も)、一回あたりの材料費」などを明確に記載した方が、情報を求めている人にとっては親切でいいのですが、現実には、あまりこのようなことはオープンにしていない先生も多いです。その場合には、「詳しくはお問い合わせください」として、メールや電話で答えるようにします。しかし、可能であれば、明記する方が、見た人の反応はいいです。

※入会金なしの教室は、お金がかからないことをアピールするために、ぜひ載せましょう!


 

教室の住所

外部教室の場合

自宅外に教室を持っている場合で、とくに告知を禁じられている場所でなければ、住所の記載はした方がいいです。地図など付けると、もっと良いでしょう。

自宅ではないが、自己所有の場所の場合

自己所有の場所で、誰にでも住所をオープンにはしたくない、という場合があります。
その時には、住所を途中まで書くにとどめるのが良いです。たとえば、住所が「富士見町1-2-3」だとすると、「富士見町1丁目」または「富士見町」までで止めておく、という方法です。

自宅教室の場合

自宅教室である場合、自宅住所をwebやペーパーで明らかにしてもいいと思うかどうかは、まったく個人の考えにゆだねられると思います。ちなみに、私自身は、自分の住所をwebに載せるのはイヤなので、載せません。チラシは、過去には載せていたこともありますが、現在は載せるのをやめました。

しかしこれも、本当ははっきり書いて、地図も添えるくらいの方が、情報を求めている人にとっては親切です。
私の通っていた稽古場の先生は、何年も草月流公式サイトの教室案内に住所・電話番号を載せていましたが、それによって不快な目にあったことは無いと言っていました。これらのことを総合して考え、ご自身はどうするのが良いのか検討してみてください。


 

作品写真

作品写真は、あった方が絶対に良いです。先生本人の作品写真はもちろん、教室で開いた展覧会などのイベント写真があれば、それも載せるといいです。


 

講師の顔写真

広範囲の人に聞いてみたところ、これがあった方が「正式感」があって、信用されやすいようです。顔出しOKな人は、どんどん出しましょう。
(ちなみに私は出していません。多分、今後も出しません)


 

講師の経歴

書いた方が良い経歴を持っている人は書きましょう。
特段の経歴が無い場合は、無理に書くことはありません。


 

受講時に用意するもの

生徒さんの「持ち物」です。これは、載せなくても大丈夫なくらいの情報ですが、載せた方が親切ではあります。スペースが余ってるような場合には、載せておいて損はありません。


 

教室の楽しさや、教室の特徴

こんな風に楽しい教室ですよ、というアピール文(写真でもよし)も、少しくらい載せると、告知全体に柔らか味や親しみが生まれることがありますので、必ず必要な項目ではありませんが、うまく表現できると思ったら載せた方がいいです。

また、その教室が、受講する側に嬉しいタイプの特徴を持っていたら、それは絶対に載せた方がいいです。
たとえば、
「当日予約OK」
「お道具はすべて貸し出し可」
「花材を原価で買えます」
など、受講者が便利に感じる情報や、受講者の得になる情報があれば、ぜひとも明記しましょう。


 

プレゼント情報

個人の教室ではなかなかできません。しかし、本当にプレゼント企画があるなら、(たとえば、入門時に花袋だけはプレゼントしている、など)小さなものでも書いてアピールするといいです。


 

宣伝で集客は見込めるのか

実際に、webやチラシの宣伝でどれくらい度集客できるのかと言うと、無名の個人教室であれば「一年に数人集められる程度」だと思います。
しかも、都市部では非常に厳しく、地方の方が効力が大きいようです。

東京では(管理人は東京在住です)、
「何年前に教室のサイトを作ったけれど、まだ一件の問い合わせも無い」
「チラシのポスティング業者に頼んだけれど、何の反応も無かった」
などの話は珍しくありません。なので、あまり大きな期待をかけないほうがいいです。
では宣伝は無駄なのかの言えば、無駄であるとも言い切れません。Webサイト・ブログなどは、自分のプレゼンの場だと思って大事に運営すれば、将来何らかの形のメリットをもたらしてくれることもあります。

地方では、webの力は、なかなか大きい場合もあるようです。その町の検索結果でトップになれれば、その町の受講人口を独占できる場合もありますので、web告知をする方は、ブログなどで検索上位を狙ってみるのもいいかもしれません。

上に、集客は、「一年に数人程度」と書きましたが、その数人が定着してくれれば、教室は発展していきます。「たった数人か」と思うことはありません。


 

具体的に、どこで告知するのか(webで)

自分のサイト、ブログ、SNS、宣伝OKの掲示板・趣味情報サイトなどで宣伝します。宣伝NGの場所で宣伝すると、自分ばかりか、自分の属している団体ごと嫌われる原因になるので絶対にやめましょう(○○流の人はルールを守らない、○○スクールの人は非常識、と言われてしまいます)。

大きな団体に所属している人は、その団体の公式サイトに「教室の案内」のページなどがある場合がありますので、活用するのもいいと思います。公式サイト掲載なら、「正式な教室である」「信用できる先生である」とアピールすることにつながります。

団体の枠を超えて宣伝できる場所としては、有料・無料の告知専門サイトがありますので、探して登録してみましょう。代表的なものは、趣味なびです。
告知サイトを探すなら、「教室 スクール 習い事 宣伝」などのワードで検索してみましょう。タウン情報サイトにも、個人教室の告知コーナーがよくありますので、探してみるといいです。情報サイトの告知コーナーでは、フラワー関係の教室の掲載が一件も無い場合があり(ピアノや英会話では、そんなことは絶対に無いそうです)、その場合には、フラワー教室としてトップ掲載されますので(単独掲載なので当然そうなります)、小さな町の情報サイトでも大きな収穫につながる可能性があります。

※最近は、そんな人はいないと思いますが、他人のサイトやブログやSNSのコメント等で宣伝するのはとても失礼なのでやめましょう


 

具体的に、どこで告知するのか(チラシで)

一番スタンダードな方法としては(プリザーブドフラワー教室では使えないのですが)、レッスン用のお花を仕入れる花屋さんに「チラシを置かせてください(貼らせてください)」というものです。これは、ほぼ断られることはありません。
稀に、そのお店の方針で、「宣伝には協力できません」と言われることもありますが、一度断られても、話を聞いてくれそうな気配があれば、すぐに撤退せずに「そこをなんとか」と交渉してみましょう。生徒さんが増えれば、その店の売り上げも増えるのですから、こちらに有利なことばかり言っているわけではありません。
しかし、相手が迷惑に思うほど粘るのはやめましょう。心象が悪くなってはいけません。

花屋さん以外の場所でも、自分の身近で、チラシを置いてもいい、貼ってもいい、という場所はいくつかあると思います。
たとえば、町内会の掲示板や、近所のスーパーの掲示板に「貼らせてください」と頼むと、高い確率でOKされるそうです(私は、この方法は未経験なので、伝聞情報になります)。そのような場所に、個人的な知り合いがいると、更に簡単にOKされるとのことです。自分の住んでいるマンションの掲示板でも、告知できるかもしれません。
あとは、自力で近隣のお店や人の集まる場所で、チラシを置いてもらえる場所を探してみましょう。自力で開拓する場所が尽きたら、身内や知人の力も借りてみましょう。

最も地道なのは、常時自分で何部か持ち歩き、会う人に「私の教室の案内です」と個別に渡していく方法です。チラシを貰った人本人は興味が無かったとしても、別の人にまわして宣伝してもらえることもありますし、意外に有料の新聞折込広告よりも効率が良い場合もあります。
ただし、よく知らない人にしつこく説明したり、親しい人でも、相手が困るほど売り込もうとすると迷惑になりますので、注意しましょう。

有料の宣伝サービスを使ってもかまわないという場合は、新聞の折込や、ポスティングの依頼などが利用できます。(例:ポスティング・新聞折込も依頼できる ラクスル
新聞の折り込み広告は、部数と範囲によりかかる費用は異なりますが、1万円くらいからでもできます。
ポスティング業者も、部数と範囲により費用が異なり、業者によっても値段がかなり違いますので、最初に見つけた業者で即決しないで、複数の業者を比較して決めると良いです。

実例:管理人のチラシ宣伝

私自身の例を出しますと、自分が講座を持っているカルチャー教室や、いけこみを請け負っているご法人に、フリーで取ってもらえるようにしたチラシを置かせてもらっています。

webやチラシでフラワー教室の宣伝・集客をする際の注意点

今のところ、100均で買ったリーフレットスタンドに、A4サイズのチラシを三つ折りにして入れていますが、チラシのサイズに関しては、現在も試行錯誤中です。

webやチラシでフラワー教室の宣伝・集客をする際の注意点

このチラシは、ラクスルという印刷サービスで作ったものです。一度に3000枚くらいは作り、年に数回ですが教室の周辺にポスティングもします。ポスティング業者に依頼することも検討していますが、今のところ業者は利用していません。いずれ、利用することもあるかもしれません。

私のチラシの実物は、こちらで見られます。


 

すぐに成果が出なくてもあきらめないで!

一個人が出すWebやチラシの募集広告は、今日出して明日人が集まるなどと思わない方がいいです。
何ヶ月も、いえ、場合によっては、一年間出しても、ただの一回も反応が無いことさえあります(決して珍しいことではありません)。

もちろん、募集を出したその日のうちに、複数の問い合わせがあるような場合もあります。特に、地方ではその傾向が強いようです。
しかし、「募集を出すだけで、生徒さんは放って置いてもどんどん増える」ということは、ほぼ無いと思うべきです。現在では、業界有名人と言える先生の教室でも、そんな都合のいいことは起こりません。
なので、自分の期待した反応が無かったとしても、がっかりして告知を撤去することはありません。大きなコストのかかる告知なら別ですが、無料で出せるものは出し続けましょう。

ブログやSNSにしろ、チラシにしろ、出すときは誰でもいくらかの思い切りを持って出すものです。それが報われないと、「やっぱりダメだった」と思い込んで、告知を削除するばかりか教室を開くことも諦めてしまったりする人もいます。しかし、それはあまりにも勿体無いです。特に、「教室を開くことが夢だ」と思っているのなら、それで撤退するべきではありません

「ポスターを貼って三年、やっと最初の生徒さんが入門した」
という話を聞いたことがあります。大きな教室を持っている先生に聞いてみても、
「最初の10年で、3人しか来なかった」
とか、
「ポスターを貼ったことも忘れた頃にはじめての問い合わせを貰った」
という話はよく聞きます。

最後に、自分の恥を言いますと、私は、花屋さんにポスターを貼ってもらっていた時代に(2年くらい貼っていたと思います)、そのポスターによる入門者は、ついに一人もいませんでした。入門に関しては、問い合わせさえありませんでした。そのポスターを出したことが、いけこみの仕事に繋がったことがあったので、成果はゼロではありませんでしたが、ポスター本来の目的は果たせませんでした。それでも私は、こうやって、現在も教室を開いて教えています。
「そんな人でも教えているなら、私もできる」
と思ってください。
早すぎるあきらめは、のちの後悔にもつながります。


 

【参考】名刺の裏に、教室案内を刷っておく

一般企業の社員さんでも、自分の名刺の裏に、自社のPRを刷っていることがよくあります。
同じように、自分の名刺の裏に、生徒募集の宣伝を刷りましょう。花用の名刺を持っているなら、その裏に刷ってもまったく問題ないですし、完全に花以外の業界の名刺でも、本人が「刷って大丈夫」と思える場合は刷ってしまいましょう。
私の友人で、名刺の片面は草月流師範の名刺、もう片面はスポーツインストラクターの名刺を刷っている人がいます。そのような場合は、別業種の人に、名刺をきっかけに花の話しができたりますし、「個性的な人」として記憶されることにもつながります。

教室案内付き名刺は、それを使って、積極的に募集を呼びかけることもできますが、「刷っておいて渡すだけ。目に留まる場合だけ留まればいい」という使い方もできますので、利用方法に幅が持たせられます。

また、名刺に「生徒募集」と書くのは抵抗がある、という方は、生徒募集用のブログやSNSのurlだけ刷っておくという方法もあります。はじめは、urlのみの方が、本人が使い易いと感じるかもしれません。

※明らかに、裏に教室案内を刷ったら非常識に見える名刺の場合は、この方法は避けましょう

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