植物園の仕事とは?
植物園の仕事
植物園の仕事とは?
植物園の職員も、花・植物にかかわる仕事です。
植物園の種類により、仕事の内容は多少違います。また、植物とは関係ない業務の部署の仕事もあります。どうしても植物に触れていたいのであれば、その希望をしっかり明らかにしたり、植物に触れる仕事に配属されるためのスキルを身に着けることが必要な場合もあります。
植物園の種類
植物園には、いくつかの種類があります。ざっと仕分けしますと、下のようなものがあります。
- 観光用の植物園
- 生産用の植物園
- 学術用植物園
- 企業の植物園
↑観光用と生産用は、来園者の入園料や商品の代金をもらうことを目的としており、接客が必須の園です。
学術用と企業の植物園は、研究・開発用であり、ごく一部を除き、接客はありません。
観光用の植物園
観光客を受け入れるための、つまり人に楽しんでもらうための植物園です。運営は、自治体が行っているものも、民間が経営しているものもあります。
色々なコンセプトで運営されていて、あるジャンルに特化している園、その地域に密着した内容の園、主として教育目的を持った園など、多岐にわたります。
【例】
生産用の植物園
生産用農場でありながら、植物園として公開しているエリアを持っている園のことです。観光客としてしか訪れていないと、生産の現場が隣接していることに気が付かないこともあります。
【例】
学術用の植物園
研究機関や学校などの教育機関が、研究目的で持っている植物園です。
一部に、入園者を受け入れているところもありますが、基本的には運営している機関の内部の人間だけがかかわる植物園です。
企業の植物園
企業が、自社商品の開発用に持っている植物園です。上の学術用と重なるものがあります。
基本的には、企業の内部的な施設ですが、一部に公開されているものもあります。
植物園の主な業務
植物園での主な仕事を挙げてみます。
- 植物の管理(除草、水やり、病害虫のチェック、植え込み、植え替え etc)
- 接客(受付、園内の案内、売店や飲食スペースの接客、植物の説明 etc)
- 園内の管理、清掃
- 事務=人事、経理、総務、広報、調達 etc
- イベント企画
上記以外にも、様々な仕事があります。
大きな特徴のある個性的な植物園だと、思いもよらない業務があるかもしれません。
植物園の採用に有利かもしれないこと
極端に有利になるかどうかは分かりませんが、あれば有利な材料の一つにはなるだろうと思われるものを挙げます。
- 語学力……特に、外国人観光客が多い植物園では歓迎されます。お客さんを入れるタイプの園では、将来的には必須の条件になるかもしれません
- 運転免許……応募資格に入っていることが多いです
- 植物関連の学歴……植物に関わる学部の卒業者、植物関連の専門学校の卒業者などです。少なくとも、興味と知識がある人間だと認識してもらうことはできます
- 植物関連の資格……園の特色や、業務に関連があると思われる資格を持っていたら、履歴書に書いておいて損にはなりません
- 緑や花の認定試験・検定などの合格歴……「資格」よりもだいぶ弱いので、これを武器に合格できるようなものではありません。面接の雑談的な部分にでも言えたら言ってみましょう。植物が好きなんだなということは伝わります(あまりこれをプッシュするとかえってオカシイです)
- 学芸員の資格……学芸員の資格があると、採用時は事務だったとしても、後々企画関連の仕事や、園内での講師的な仕事がまわってくることもあるかもしれません
- ビオトープ管理士の資格……園の種類によってはあると有利なこともあるかも
- 来園歴……何十回も園を訪れているマニアである、という事実があれば、アピールに使うべき
- 職歴(アルバイト歴でも可)……過去に、植物園に就職あるいはアルバイトで働いていた場合、必ず申告しましょう。特定の植物園に就職したい場合、学生時代にその園でアルバイトしておくのも良いです
もし、絶対に植物園で正規職員として働きたい意向を持っているなら、上に挙げた項目の中の「植物関連の学歴」は持っていた方が良いです。
また、公立の植物園の職員として働くなら、正規職員は公務員なので、公務員試験に合格する必要があります。ただし、公務員試験をパスして、無事役所に採用されても、必ずしも望みどおりに植物園関連の部署に配属されるとは限らない、ということは了解しておきましょう。
植物園に就職するなら
植物園の存在自体、それほど多くはありません。故に、植物園の求人も多くはありません。求人サイトなどで「植物園」で検索をかけると、結構な数の情報がヒットしてきますが、そのほとんどは園芸店や植木屋です。「お店」ではなく、「施設」の方の植物園は、ほとんど見つかりません。
もし見つかったら、それは得難い機会ですので、応募の検討対象にしてみましょう。
上記のように、検索で探したいなら、簡単には求人を見つけられないものとよく理解して、こまめに探して見て情報収集しましょう。
レジャーサイトなどで「植物園」を検索し、その園の公式サイトに飛んで、採用情報を見てみるのも良いでしょう。もし、特定の植物園に就職することを狙っているなら、公式サイトはウォッチしておくべきです。
また、ネットで情報収集するだけでは、おそらく足りませんので、これはと思う園には直接問い合わせをしてみましょう。使えるものは全部使った方が良いので、幸いにも植物園につながる人脈(親戚・知人・家族の知人など)を持っていたら、大いに活用しましょう。意中の園が民間の経営であれば、学生時代からアルバイトの募集が無いかチェックして、アルバイトで信用と人脈を作るくらいの気概が必要です。
植物園への就職が、簡単ではない(何しろ求人が少ない)ことが分かったかと思いますが、自分にとって、頑張って就職する価値があるのかどうか、一度は冷静に考えましょう。公営の園や企業・学校などの園は、内部移動があるかもしれません。それでも良いから目指したいと言えるのかどうか。
観光用などのサービス業的園に入ればずっと園の仕事につけるかもしれませんが、そういう園でもうかっているところは少数です。つまり、高給は望めないかもしれません。それでもかまわないと思う興味と情熱を人より持っているくらいでなければ、いつか後悔することがあるかもしれません。