男性でも花屋アルバイトに採用される? 花屋に男性店員はいる?
花屋さんの男性店員の採用について
男性だけど、花屋になれるものなのか……と心配な方へ
「男性だけど、花屋の求人に応募して大丈夫だろうか」という方がいます。どうやら、「花屋=女性店員」というイメージが、一般的に根付いているようです。
しかし、私が今までに在籍した店で、男性店員がいなかった店はありません。
性別で心配することは無い、とお伝えしようと思います。
「男性」というだけで採用しない花屋は無い
そもそも、花屋の男性店員というものは、全然珍しくありません。身近の花屋を、2~3件見て歩いてもらえれば分かることです。
「男性の応募者=採用されない」という事実はありません。
花屋業界の共通見解では、少なくとも店で働いている人間に、「女性を採用するほうが普通」という意識はありません。つまり、「男性の応募者=採用されにくい」ですらないのです。
ただし、応募者数の男女比を調べたとしたら、ほぼ確実に「女性>男性」だと思います。その結果、採用の結果も「女性>男性」にはなるのだろうと思います。
花屋従業員の賃金は低い……だから男性に選ばれない
花屋の求人の応募者は女性が多い……それはなぜなのか? 「女性は花が好きだから」、などという理由ではないと思います。
もっと現実的でシンプルな理由、つまり、「給料が安い」からだと思います。
自分で花屋を経営するならまだしも、花屋に雇われる身分では、余程繁盛している店に入らない限り、世間の平均的な収入を得られるかどうか大いに疑問です。特に、アルバイトの身分だと、一人暮らしの生活費くらいしか稼げません。そのため、男性の応募者を集めにくいのでしょう。
業務内容や見た目の印象の問題ではなく、本当の理由は「報酬」にあるのだと思います。
「むしろ、男性スタッフが欲しい」という花屋もある
上記のように、花屋業界としては、特に男性を拒んではいません。花屋によっては、むしろ男性店員が欲しいと思っているところもあります。
たとえば、
◆男性店員の方が頼みやすそうな客層が多い
◆入荷の箱数が大量なので、男性の力があった方が仕事がはかどる
◆繁華街の夜間営業なので、男性店員がいると安心
◆多様な個性のある店を作って行きたいので、スタッフの性別や年齢を偏らせたくない
などの理由で、男性店員は歓迎されます。
また(女性たちは怒るべきポイントかもしれませんが)、男性がいると「ちゃんとした店」とみられる、ということがあります。「女しかいない店」より、「ちゃんと男性がいる店」の方が立派な店舗である、という意識の人が、世間にはまだ居ます。(男性がいる=責任者がいる、という意識なのかもしれません)
「女性スタッフ募集」と書いてあっても、男性が応募してみてもいい
最近は、「女性スタッフ限定」の花屋求人はかなり少なくなりました。
少なくはなったのですが、もしも「女性スタッフのみ募集」の求人があったとして、それを男性が見た場合、ご本人に「このお店に勤めたい」という意思があるなら、応募してみても良いと思います。
もちろん、「応募資格」が無い人が応募するのですから、「女性だけの募集なので、残念ながら対象外です」と言われるかもしれませんし、「応募内容を見ていないのですか?」と冷たく言われるかもしれません。
しかし、それを想定内で、「万が一の面接してくれる可能性にかける」くらいのチャレンジをする気があるなら、思い切って応募してみましょう。
花屋求人の応募資格は、書く側も、それほど厳密には考えていないことがあります。たとえば、「年齢 20~30歳」と書いてあったとしても、38歳の人が通ったりもするのです。その店のオーナーが、「思っていた人材の像とはちょっとずれるけれど、この人だったら来てもらいたい」と思ったら、その人でOKなのです。トライしてみる価値はあります。
私が実際に見た「男性店員の採用理由」
私のリアル関な係店舗でアルバイトを採用するときに、何度か男性が選ばれているのを近くで見てきました。そのときの、男性を採用した理由を、思い出せる限り挙げてみます。
まずは、「男性であること」が採用理由に含まれたものから。
◆前任者が男性だったので、なんとなく後任にも男性が選ばれた
◆夜勤をさせたいので、男性の方が安心だった
◆大型ディスプレイの仕事が多かったので、力のある男性を選んだ
◆女性ばかりの店だったが、店長が「男性がいてもいいかもしれない」と思った
一方で、下記のように、性別など関係ない理由で選ばれた人もいます。
◆家が近所だった
◆配達業務の経験者だった
◆応募一番乗りだった
花屋さんたちは、「男性店員は、どうもしっくりしない」などとは、まったく思っていないことが分かるかと思います。