花屋さんのきつい仕事あるある
花屋さんのきつい仕事あるある
花屋さんのきつい仕事あるある……花屋さんはきれいで楽しいだけじゃない
どんな仕事でも苦労は必ずあります。華やかで楽しそうに見える仕事でも、その裏に苦労はきっとあると、社会人なら分かっているはずだと思います。
しかし、どういうわけか、
「花屋に苦労なんて無いだろう」
「きれいな花をいじれて、楽しく気楽に給料もらえる」
と思っている人も実在します。お客さんがそう思っている分にはまだいいですが、本当に上記のようなことを信じて花屋に就職してきて、きつさに驚いて去る人もいます。
私は、花屋が特にきつい仕事だとは思いません。きついことは多々あれど、それがほかの仕事と大きく違うとは思いません。
なので、この記事では、「花屋だけがきつい」とアピールしたいのではありません。
花屋のつらさはこういう種類のものだ、という記事です。別の仕事には、別のつらさがあるはずで、でも「花屋のきつさはこうだ」ということを知りたい方は参考になさってください。
特に、花屋への就職を考えていて、「どういう種類の苦労を、自分はすることになるのか知りたい」と考えている方には役に立つと思います。
小さなきつさも、大きなきつさも、取り混ぜて挙げてみましたので、ご覧ください。
花屋さんのきつい仕事あるある 一覧
【1】手が汚くなる。洗っても汚れ(土と植物の灰汁みたいなもの)が落ちなくなり、人に手を見られるのが恥ずかしくなる
【2】服も靴も汚れる
【3】顔に花の花粉が付き、それに気付かずに電車に乗ってしまったりする
【4】冬の寒さがきつい……暖房はほぼ無し。店によっては吹きさらしの中に立つことになる。多分、これが理由で体を壊す人を何人か見ることになる
【5】人によっては(女性に多い)、夏の冷房がつらいことがある
【6】人によっては、花の名前と値段を覚えるのがタイヘンらしい……意外と新商品が多く、昔からある商品も流通名が変わることがある
【7】作業にスピードが要求される
【8】腕力が無いとこなせない仕事が多い
【9】体質と仕事量によっては、望んでもいない筋肉が付いてしまう
【10】肉体労働なので、花屋スタッフは30代くらいにもなると、腰か背中か首を傷めた経験が有る方が普通
【11】母の日、クリスマス、お盆、お彼岸などに休みを取れない
【12】12月は特に忙しく、休みを取り難い(大晦日の夜までびっしり忙しい)
【13】店によっては、実質正月休みが無い(店舗は休みでも、納品は必ずしも休みにならない)
【14】たいていどこの花屋も人手不足(人件費を節約するためでしょう)なので、一人あたりの労働時間が長くなっており、12時間労働くらいは珍しくない
【15】基本的に、立ちっぱなし
【16】物日には、全員帰れない店もある
【17】物日には、休憩は無い店もある
【18】物日には、食事もとれない店もある(食事をとらせない、という店は、最近はほぼ無いです。しかし、とらせるつもりだったが動き始めたら食事休憩なんか誰もとれなかった、ということならあり得ます)
【19】市場担当者は、朝が早い
【20】競りに入るようになると、競りの知識や呼吸を覚えるのがタイヘン(仕入れの失敗は大きいと店の打撃になる)
【21】給料が安い
【22】安い給料が、全然上がらない
【23】品種や、花のスタイル、資材の流行サイクルが意外に早いので、勉強しないと取り残される
【24】バラのトゲが、毎日のように手に刺さる(いつしかその都度トゲを抜くのが面倒になって放置するようになり、化膿しても何とも思わなくなる)
【25】手が荒れる
【26】手のあかぎれが、冬中治らない
【27】虫にご対面する可能性が高い
【28】飲食店に出入りする仕事があると、高い確率で鼠に遭遇する