HOME > フラワー講師の仕事 > 外部から名指しで招かれるような講師になる

外部から名指しで招かれるような講師になる


photo

これはかなり成し遂げるのが難しいでことですが、そこにいたるにはどのようなパターンがあるのかなど、考察したいと思います。
まずは、前置きから御覧ください。

 

前置き

このサイトにいただくメールについて、書かせていただきます。
当サイトには、今までたくさんの皆様からメールを頂戴しています。その中で、比較的よくいただくのが、
「○○さん(有名フラワーアーティストの名前)みたいになりたいです。なるべく簡単になれる早道を教えてください」
というものです。
「○○さん」の中に入る名前は、複数ありました。私と同じ流派の先生のこともありました。
しかし、「○○さん」のようには、簡単になれないからすごいのです。すごい人の後に続こうと思うなら、個人サイトの管理人に、「早道を示せ」とメールしていてはだめだと思います。
この記事を最後まで読んでも、「簡単に、憧れの○○さんみたいになれる」とは思われませんようにお願いいたします。
「このような例があるが、あなたはどうするのか」という意味の記事だとご理解ください。


 

なるべくステータスのあるスクールからスタートしてみる

名前を出しただけで、人が感心するようなところで勉強しておくと、後々、名前が売れることに繋がることもあります。

たとえば、
「ダニエル・オストに長く直接指導を受けました」
と言えれば、それだけでも武器になる場合があります。

上記のように、有名なフラワーアーティストに付くのと並んで、有名な組織の中の、「なかり高度な講座・コース」を受けておくのも良い方法です。

しかし、「ステータスになる人に付く」「ステータスになる講座の出身者となる」ということは、やるだけなら誰でもできたりします。重要なのは、そこで頭角を現すことと、人より多くのものを得て才能を開花させることです。多くの人は、「行っただけ」「受けただけ」で終わるのです。花の世界で、「それができたら、もう成功したも同然」というものは無いです。
「それさえすれば良いものは何か」という、マニュアル的・ルーチン的な発想をする人は、この道で名を知られるようになることは難しいと思います。


 

逆に、ステータスの無い組織からスタートしてみる

できたばかりの組織・ジャンルや、昔からあってもメジャーでない組織・ジャンルなどから、あえてスタートする方法もあります。
重視するべきは、「その組織・ジャンル」の人口が少ないことです。単純にライバルが少ないですから、戦い易いです。そして、ジャンルの年齢が新しい場合には、先駆者の1人になれる可能性も含まれます。

先手必勝の考え方でいくなら、本当は自分で新しいジャンルを立ち上げられると良いのですが、それが無理なら「誰かが作った年若いジャンル」で良い機会を狙ってみましょう。


 

自分からマスコミに近いところに行く

有名人の基準など、マスコミが作っているようなものです。なので、花の創作家として有名人になりたいのであれば、腕が同じならマスコミをうまく使える人の方が早く世に知られます。方法はいろいろありますが、これは得手不得手や運に大きく左右されます。
たとえば、下のような方法はどうでしょうか。

「有名プロデューサーと知り合う」
「有名カメラマンと知り合う」
「マスコミに影響力のある大物にスポンサーになってもらう」
「有名芸能人と知り合う」
「有名アートディレクターと知り合う」

この路線で理想のパターンなど考えてみると、
「有名アートディレクターと知り合った縁で、作品を何かに(例えばCMに)使われ、その評判がよくて作者自身が何かに(たとえば婦人雑誌に)紹介され、それを目にした有名カメラマン声をかけられて作品集を出版し、それが講評で世間に名を知られ、レッスン希望者が列をなす……」
というような道も、絶対に無いとは言えません。


 

何らかの形で、プレゼンし続ける

ただ「花がうまくなりたい」にとどまらず、「花の世界で名を売りたい」と思うなら、何らかの形でプレゼンし、「われ、ここにあり」とアピールするべきです。
家の中で、一人で心震わすような花作品を創っていても、それを人に知られなければ、「才能ある無名の人」です。誰にでもいいので、プレゼンは必ずしましょう。プレゼンの最低限のラインは「仲間内」です。

プレゼンというと、特定の相手に「こういうことができますが、どうでしょうか」と個別交渉することを想像されるかもしれませんが、創作のプレゼンは、必ずしもそうではありません。
「私には、こんな花の創作ができます」
「花の創作を生業にしたい人間がここにいます」
と、他人に分かるように宣言するのもプレゼンのうち
です。
たとえば、

◆定期的に個展やグループ展を開く
◆大規模、小規模の各種展覧会に参加する
◆コンクール・公募展に積極的に参加する
◆所属組織の講座・講習会に積極的に参加する(組織に対するアピールになります)
◆人に、「花のこういう仕事がしたい。こういう創作がしたい」と伝える(おしゃべりレベルでもよし)
◆自分で、何か花のイベントを主催する
◆花のイベント企画を持って、企業や自治体に働きかける
◆花でできるボランティアを行う
◆snsで、花作品を発信し続ける

↑このようなことを継続して行い、「自分は創作で社会に関わりたい、自分の創作を世に問いたい」と思っていることを明らかにします。


 

勝ち抜くための唯一の方法とは

最後に、勝ち抜くため唯一の方法を書いて締めくくりとしましょう。

それは、

「トライアンドエラーを繰り返して、自ら『自分だけの方法』を開拓していくこと!」

上にも書きましたが、誰でも「こうすればよい」という方法は、花の世界ではありません。
しかし、
「この人は、これで成功した」
「この状況では、これが良い方法だった」
という例はあります。なので、

「自分には、何が良いのか」
「自分の置かれた状況においては、何が良いのか」

ということを、とにかくできることから着手して見極めていくのです。
人がうまくいった方法が、自分にも有効だとは限りませんし、人には回り道だった方法が、自分には近道になることもあります。それを知るには、トライアンドエラー、すなわち実践し、試行錯誤を重ねることです。

あれでもない、これでもないと模索したあげく、「これだ!」と思うものを見つけたら、花の作品を創るときと同様に、勇気を持って挑んでいってください。それが間違ってたら、また別の方法を探しましょう。

どうか、最良の道を見つけられますように。

ページトップに戻る