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花屋の「夜勤」とは?


花屋の「夜勤」

夜勤のある花屋もあります

夜勤のある花屋というものは、少ないですがあることはあります。(夜勤など全くない花屋の方が多いはずですが)

常時誰かが夜勤をつとめている店もありますし、年に何回か、例外的に夜勤が必要になる、という店もあります。


 

夜勤が多いのは、繁華街の花屋

繁華街(特に歓楽街)にある花屋は、営業時間自体が「~AM2:00」「~AM4:00」などのところがあり、そのような店では絶対に誰かが夜勤をしています。

営業しているのですから、まったく普通に接客や納品の仕事を、昼間と同様に行うことになります。
店舗の場所により、夜間はお客さんが少なくなる店もあり、昼間とほとんど変わらない店もあり、むしろ夜間の方が忙しい店もあります。客数が少なくなる店だと、交代で仮眠タイムがもらえることもあります。

夜間接客の特徴としては、

酔客・ちょっと不思議なお客(ふるまいや注文内容が不思議なお客さんです)・高単価のお客・冷やかし目的で買う意思の無いお客・ものすごく急がせてくるお客

などが増えます。店員としては、少し面倒なお客が増えるという感触がありますが、びっくりするほどの高額注文をしてくれるなど、うれしいお客も多いです。

面倒では済まない暴力的なお客や、精神状態が疑わしいようなお客は、場合によっては警察の力を借りることも考えておきましょう。
深夜のお客さんは、なぜか昼間なら絶対にやらないようなこともすることがあります。深夜ならではの「困ったこと」は、対処法をある程度シミュレーションしておくと慌てずに済みます。

妙な客をかわすコツを心得ている店員」や「トラブルを大ごとにしないで決着させられる店員」は、夜勤のある店にとっては大事な財産となります。夜勤は時給も少し高くなるので、夜勤のエキスパートを目指してみても良いかもしれません。


「帰れなくなるほどの仕事量」が理由の夜勤

一般的に「夜勤」というと、シフトの中に深夜勤務が常時入っているようなイメージがありますが、単なる「深夜労働」も夜勤のうちに入ります。

たまに、もしくはごくまれに夜勤が発生する花屋というのは結構あって、母の日の前日や、大きなイベントの仕事を請け負ったときや、大量の納品を受けたときに、帰れなくなるほどの仕事量が発生すると、誰かが夜勤しなければならなくなります。(以前の東京では、暮れの松市の商いのために前日夜からスタンバイする、ということが毎年あったものですが、現在では市場がそれを回避する時間設定に変えています。が、東京以外では、いまだに松市は徹夜、ということもあるかもしれません)

アルバイト店員に夜勤を求めるときは、ほとんど事前に意思確認してくれるはずです。決まった勤務時間から外れた時間に勤めさせるのですから、そうするのが店としては当然ですし、店員が応じられないと答えたら、それを受け入れるのも当然のことです。
店員の側が協力出来るとき・むしろ協力したいときは、夜勤に応じてくれると、店にはとても喜ばれるはずです。

夜勤の発生は、事前にはわからないこともあって、突発的に作業量が膨大な仕事が入った時に、店から
「何時に終わるかわからないが、手伝ってくれ」
と言われる可能性は無いではありません(町の小さな店ではほぼ無いと思って大丈夫です)。

突然の夜勤の依頼は、受けられなければ受けなくても大丈夫です。強制されたら断れないような言い方をする店は、「ブラック」と言って良い店です。
ただし、「ここで自分が帰ったら、本当に納品できないのではないか」と感じて帰れなくなる、ということは私にも身に覚えがあります。
それでも、本当に協力できないのであれば、断って帰るべきと思います。一介のアルバイトには、協力出来ることに限界があると店もわかってくれるはずです。


夜勤の給料は?

夜勤をすれば割高な給料をもらえるなら、夜勤でも良いかな、と思う人もいるでしょう。
常時夜勤を置くタイプの花屋は、「何時以降は時給〇〇円」というように、夜勤の金額が決まっているものです。日勤よりどの程度高いかというと、労働基準法を根拠に「25%割り増し」にしている店が多いです。

では、上の項のようなイレギュラーな夜勤、突発的な夜勤はどうかと言うと、「25%割り増し」で計算する店もあれば、オーナーからちょっとお小遣いが出る(一人千円ずつ配られる、みたいなことです)店、食事を好きなように頼んでいいことになっていて時給的には昼間と同じ店、などなどいろいろあります。その時々により一定しない店まであります。
法人になっている店は、しっかりと根拠のある計算をして「夜勤時給」を決めているところが多いと思いますが、個人商店は、本当に「なんとなく」で手当てが出ることが少なくありません。
その日の売り上げが大きければ高い夜勤手当が出て、売り上げが低ければほんの少しの手当しか出ない、ということもあります。(労働基準法的には間違ったことなのかもしれませんが、現実に行われていることです)

後から「夜勤で頑張ってもこれだけしかもらえないのか」と後悔したくないのであれば、あらかじめ夜勤の時給や手当について確認しましょう。その金額では見合わないと思ったら、断れば良いのです。

管理人個人の経験を言いますと、私は安い金額で、ずいぶん朝まで仕事をしてきてしまいました。主に「情」を重んじた結果です。
安く使われたな、と思いますが、後悔というほどのものはありません。そこで手に入れたスキルや人脈は、今は財産となっています。
しかし、これは結果論です。私は、たまたま運よく財産を手に入れられましたが、そうでない可能性もきっと低くなかったと思っています。
情よりも「適正な見返り」を重視する方が、たぶん良いのだと思います。

 

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