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花屋店員のよくある「不満」の例


花屋店員のよくある「不満」は?

花屋店員の「不満あるある」

花屋店員から、よく聞かれる「不満」の声を挙げてみようと思います。
これから花屋店員になろうという人は、参考にしてください。

ここに挙げたものの中には、花屋に限らず、他業界でもよくある不満も含まれています。
残念ながら、不満を解消するために有効な方法は必ずしも挙げられませんが、どんな不満が、どんな理由で発生するのかを見てもらえれば、業務するときに参考にしていただけることもあるかと思います。


 

花屋店員のよくある「不満」は?

挙げてみて分かりましたが、ほとんどが店・経営者に対する不満でした。

ぜんぜん仕事を教えてもらえない

前向きに仕事を覚えようとしているのに、よほど必要に迫られないと全く何も教えてくれない、という不満です。(なるべく仕事をしたくない人からは出てこない不満です)

教えてくれない理由としては、本当は店としては教えたいが余裕が無くて教えられない、あるいは、やらなくて良いかもしれない仕事をあらかじめ教える必要ないと思っている、などが考えられます。

技術の勉強に良い顔をしない

自ら技術講習に通ったり、新しいアレンジメントのスタイルに挑戦してみたりすると、なぜか嫌な顔をする店があります。
店が教える以外のことを学ぶのが面白くないのか、店とスタイルが合わなくなっていく可能性を懸念しているのか……私はほかに理由を思い付きません。

情報共有してもらえない

店員の身分では、店の情報をすべて知ることはできません。しかし、当然教えてもらえてしかるべきことを教えられないのは、不満に思う以上に業務に支障が出ることもあります。
情報を教えてもらえない理由は、ただの「伝え忘れ」のこともあれば、店としては「必要ない情報だろう」と思っている、ということもあり得ます。

シフトを入れてもらえない

雇用されるときの約束よりも少ないシフトしか入れてもらえない、ということがあります。
店としては、アルバイトのシフトは、必要なときに必要な人を入れるものなので、当初の目論見よりも人手が要らなくなったら、シフトが少なくなるのは当然なのです。

それでは困る、という場合、契約書を交わしていれば、それを盾に強く出ることもできますが、ほとんどが口約束のアルバイト店員は、おそらく「ごめんね」と言われるだけで済まされます。店としても、必要ない人件費をかけることは痛手だからです。

休ませてもらえない

上の項「シフトを入れてもらえない」の逆パターンです。
店に必要とされているからシフトを入れられるので、頼りにされているうえに時給も増えると考えられるなら不満にはなりません。

大きな不満に育つのは、店は店員の私生活や健康に何の思いやりも無いのだと感じるときや、店のために店員を擦り切れるまで使って使い捨てようとしているのだと感じるときです。
常識の範囲を超えて長時間勤務や連勤をさせられたのであれば(あるいは、させられそうなのであれば)、常識の範囲内にするために店と交渉するべきです。

約束を守ってもらえない

上の二つの項(「シフトを入れてもらえない」「休ませてもらえない」)も、この「約束を守ってもらえない」に含まれることもあるでしょう。

小さい約束も、大きい約束も、たびたび破られればやがて大きな不満が育っていきます。店は、破るつもりが無かったのに仕方なく破ったのか、破ることなどなんとも思っていないのか、いっそ破っている意識すらないのか、どれに当たるのか見極めましょう。あまりにも誠意の無い約束破りをする店は、とどまる価値は無いかもしれません。

その時によって言うことが違う

どこの職場にもある不満というか、戸惑いだと思います。

「その時によって言うことが違う」ことに、ちゃんと意味があるのではないかと一度は考えてください。
例えば、真夏と真冬では切り花の扱いは違うので、「その時によって違う」のは当然なのです。また、花屋の技術は、人によってやり方の癖があり、同じことをするのにもAさんとBさんでは手順や使う道具が違う、ということもよくあります。

上記のようなことではなく、意味もなく混乱しか招かない不統一な指示が出たら、シンプルに聞いてみるのが良いと思います。
「先日は水切りしろと言われましたが、今日は要らないのですか?」
「C社への納品はいつでも最優先で準備しろと言われていますが、今日はいいのですか?」
など、直球で聞いてみましょう。指示者に直接聞けなければ、聞きやすい誰かに聞いても良いです。
ほとんどの場合、
「今日はこれこれの理由があるから」
「毎回厳密に守らなくても、実はあまり変わりないから」
という答えが返ってくると思います。
どうしても理不尽なタイプの「その時によって言うことが違う」だと思ったら、現状を改善することを考えましょう。

怒られ方が納得できない

怒られるのは嫌ではない。納得できない怒られ方がイヤだ、という不満です。
これは、大きな問題です。かなり、人と人との相性・人と店との相性の問題になってくるので、この不満は退職に直結しやすいです。しかも、下の人間からは、なかなか改善させる手立てがありません。

相談できる人がいるなら相談しましょう。でないと、耐えるのか、店を去るのかの二択になっていきます。

認めてもらえない

認められるようなことを何もしていなかったら「甘えるな」となりますし、「仕事はできて当然」と考えるなら店に従業員を認める義務など無いのですが、頑張りに何かの「返り」が欲しいと思うのは、人間としては当然の心理と言えると思います。
良い店員だと認めてもらわなくても良いので、せめて「君もこの店の一部です」と認めてもらえたら、店員はもっと頑張れたりするものです。
それが全く感じられないでいると、何に頑張っているのかわからなくなる人もいて、最終的に「人間扱いされていない」と恨みに思うところにまで行きつきます。

給料の支払いが遅れる

資金繰りの苦しい個人商店だと、これは本当にあることです。
本当は25日が給料日なのに、今回は30日にしてくれと言われる……来週大きい収入が入るのでそれまで待って欲しいと言われる……アルバイトの自分の給料は出たが、社員さんたちは「少し待て」と言われているようだ……等々、めったに聞かない話ですが、聞いたことの無い話ではありません。

店主の家のことを手伝わされる

個人商店で、家が店舗になっている店が、一番この危険性があります。オーナーの家のこと(例:留守番、荷物の受け取り、子守、その他家事)を、「ちょっと手伝って」と言われる、というものです。

これは、人によっては苦にならず、不満にもならず、むしろうれしいと感じることもあるほどです。しかし、嫌な人には本当に嫌なものです。
花屋店員として雇われ、雇用時に「ほかの業務もしてもらう可能性がある」とも言われていないのであれば、断ることはできます。オーナーの側も、少しは「申し訳ない」という気持ちを持っているはずなので、冷静に話し合って解決しましょう。

商品のスタイルが古い

自分の店の花のスタイルに、
「何十年前のままだ」
「どうして最近の流行りも取り入れないんだろう」
と不満に思うことがあります。
この不満は我慢せずに、自ら最新のスタイルにチェンジしていくなどして、何らかの行動に出る方が良いです。

暇すぎる

忙しすぎるのもうれしくありませんが、暇すぎもつらいです。
そして、この不満は、根本を自分で解消する方法があまりありません。
普段しないところの掃除をしてみたり、先のイベントの準備をしてみるなど、手の付けられる仕事をマメに探すしかありません。

商売人としての店の「姿勢」に共感できない

これは、店に入ったばかりのころにはあまり気づきません。が、気づいてしまった後は、人によっては大きな不満になります。
商売人としての姿勢とは、

「商品を愛していない」(少なくとも売り物としては大事にするべき)
「お客をバカにしている」
「悪い品物を平気で売る」(悪いとわかっているのに売っている、という意味)
「合理的な業務のやり方に消極的」

などです。人の生き方や、プライドの問題に近いので、これが決定的に合わないと店に寄り添えなくなります。
管理人の経験で言うと、この不満を持った店員と店が良い関係になることは難しいです。

セクハラ

セクハラは、だいぶ無くなりましたが、今でもあります。

嫌なお客が来る

酔っ払い、反社の人、クレームが趣味の人、こちらが困る質問をして楽しむ人、商品を盗む人、商品にいたずらする人……というようなお客さんです。

スタッフの雰囲気が悪い

これはどの職場でもあることです。
「悪い雰囲気」の原因に、自分が全く関係ない場合ほど、不満が大きくなります。

さぼっている奴がいる

自分は真面目に働いているのに、さぼっている奴がいる、さぼっているのに、店の上層部は気づいていない、だから怒られないし、真面目にやっている自分と同じ給料が出ているし、むしろ店には高く評価されているようだ、納得いかない……というようなことです。
この不満を持つのは、「じゃあ自分もさぼろう」とは思わない真面目な人です。

こういうことは、非常によくあります。
この不満を解消したければ、
「さぼっている人を注意する」
「上層部にさぼりの事実を伝える」
など、悪事を暴いてやることになりますが、私の見たところでは、そんなことをしなくても、さぼり癖のある人をいつか絶対に店は見抜きます。そして、真面目な人の真面目さにも、店は絶対にいつか気づきます。
なので、最終的には、評価されるべき人が評価されるものだと思います。


不満の原因を見極めよう

どの不満も、「なぜそうなるのか」と考えると、しばらく務めるうちにはその理由が見えてくるものです。(なぜ、仕事を教えてもらえないのか? なぜ、情報共有が不十分なのか? なぜ、約束が守られないのか? 等々)
見えてきた理由に納得ができるなら納得してあげましょう。
もし、その理由は許せない、納得できない、と思ったら、なんとか現状を変えるか、その店から飛び立っていくか、どちらかでしょう。

不平不満を覚えたときに、欲しいのは「相談できる人」です。店の中にその人がいるのが望ましいですが、店の外であっても居てくれた方がいないよりもずっと心強いです。つまらない不満なら、誰かにしゃべるだけでも解消されるものです。

不満解消のための改革を、店内で争いになってでも断行するべきだと思ったら、勇気をもって断行してください。それが店のためだと思えるなら、無意味な争いではありません。ただし、業務上の意見の食い違いは、容易に人間関係を壊すこともあると知り、自分を守って戦ってください。

 

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