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花屋求人と年齢について


花屋求人の年齢

花屋求人と年齢については、このサイト内に、
「40代より上では、アルバイト採用もなかなか難しい」
と書いた記事もあるように、採用の条件に、年齢は全くの無関係ではありません。

では、実際のところ、花屋さんはスタッフの年齢をどう考えているのでしょうか? 何歳までが「可」で、何歳からが「不可」なのか、そもそもそういう基準はあるのか?というところを解説しようと思います。

 

求人の「必要資格」に、年齢の項はあったり無かったり

実際に花屋の求人広告を見ると、応募資格に年齢関連の記載があるものは意外に少ないです。
応募する側は、これを、「書いていない=年齢不問」と考えて良いです。しかし、いざ電話してみたら、「一応、35歳を上限と考えているんです」などと言われることもあります。
つまり、「記載されてはいないが、店側に思惑はある」ということは珍しくありません。

しかし、書いていないのであれば、応募者側が勝手に「この年齢ではダメだろう」と決めることはありません。恐れずに応募してみましょう。


年齢の考え方は、店によって異なる

何歳までなら、新たな花屋スタッフとして受け入れることができるのか……このことに、業界の共通見解はありません。完全に、各店舗の考え方次第です。

私の個人的見解として、とてもリアルなことを言いますと、
「店のエース店員になってもらい、バリバリ働いて店を発展させてくれるような人が欲しい」
というような求人の場合、店側が想定している年齢は、20代~30代前半くらいでしょう。なので、このような求人で最初にやってきた応募者が「40才です」と言ったときに、面接でなかなか良い人だと思ったとしても、
「もっと若い人も何人か面接したい。この人で即決は無しだ」
と考えるほうが普通だと思います。しかし、良い人だと思ったら、多分キープはするでしょう。

「多分、キープする」と書きましたが、これは、わりと平均的な感覚だと思います。
店側の思っていた年齢層よりも高いけれども、「この人は、使えるな」と思ったら、ちゃんと選択肢の一角に入れられるのです。花屋の求人において、年齢というものは、このくらい流動的なものなのです。

それでも、
「若い人でないと、うちの店の雰囲気に合わない。新たな採用は20代に限る」
とか、
「体力的に、40代から上は無理だと思うので、どんな良い人でも採用しない」
などの考えを持っている店もあります。

応募する側は、各店がどのような考えを持っているのか分かりません。なので、事前に「きっとダメだ」と思う必要はありません。求人に応募して、誠実に自分をアピールするのみです。


20~30代半ばは、年齢の心配はあまりしなくて大丈夫

上にも書いたように、「何歳までなら良い」という、業界の共通見解はありません。しかし、何らかの目安を示してほしいという人のために、雰囲気的なもので言いますと(あくまでも「雰囲気」です)、20代なら、何の心配も無いです(年齢で不利になることは無い、という意味です)。30歳を超えたくらいでも、それほど心配ないです。
「少し年がいっているな」という気配が現れるのは、30代も後半に差し掛かったあたりからです。

それなら、36歳は無理なのか、と聞かれたなら、「無理ではないです」とお答えします。ただし、「無理な店」というものはあるでしょう。上の項に書いたような、「20代に限る」と考えている店には、採られないです。
では、無理ではない店がどのくらい残っているかと言うと、「36歳くらいなら、まだまだたくさん残っている」と言えると思います。

しかし、これが37歳になったら、36歳のときよりも、「無理ではない店」は減ります。これは明らかな事実です。
38歳になったら、もっと減ります。なので、30歳を過ぎて、本気で花屋で働きたいなら、一日も早くアクションを起こしたほうが良いです。


40代以上は、かなり狭き門になる

花屋の求人に応募してくる人で、40歳以上の人はあまりいません。「年齢不問」と書いてある求人にさえ、あまり来ないです。
つまり、世間的にも、「40歳を過ぎたら花屋のアルバイトは受からないだろう」と思われているということなのでしょう。

実際に、40代で求人に応募してみたらどうなるのだろう……と、現在40代である私も考えてみましたが、相当不利な状況であることは明らかだと思います。勝率は、1割あるかどうかでしょう。
多分私なら、今までの花屋経験と、どんなにつらい業務か知り抜いていることと、それに耐えられるタフな人間ですということと、店の大変さに大いに共感を持てる人間だ、ということを武器にして面接に臨むと思います。
私が、店のために何でもする気概があることをしっかりと伝えられたら、20代のライバルを蹴落とすことは不可能ではないです。そういうものを受け取ってくれる店と出会えるかどうかの問題になると思われます。(あいまいな言葉を持ち出して申し訳ないですが、これがいわゆる「縁のある・なし」です)

要するに、40才を超えたら、花屋の求人応募に必勝法は無いです。とにかく、一生懸命やってみてどうなるか、ということになります。そして、勝率は、低いのが現実です。もしも、花屋でなくても、ほかの業種でもいいから、早く仕事を手にしたいのだと思っている40代には、花屋は特におススメはできません。


本当に難しいのは、40歳以上で「未経験」な人

上の項では、管理人自身が求人に応募したらどうなるかまで考えましたが、私の場合は花屋業務の経験者なので、これでも相当勝率が高いほうになると思います。今、もしも自分が未経験者で応募したとしたら、少なくとも50件くらいは受けないと、採用に至らないのではないかと推測します。

50件ほども不採用になったら、あと何件受けても不採用ではないのか、と思われるかもしれません。
しかし、本当に、店が求めている人材は色々なのです。
たとえば、一日中延々と菊の葉っぱを取る仕事などをさせたい店だと、真面目で余計な楽しみを求めない中年以上が欲しかったりするのです。菊の葉っぱを取るだけの単純作業なら、説明すれば素人でも即日スタート可能な仕事です。
また、できないことが発生したら、全部「店長!」と呼べば済む店だと、本当に「悪い人でなければ誰でもいい」ということもあります。
また、実質、花を扱える人よりも電話番を求めているような店もあります。

40歳超えの未経験者だと、このような仕事から入り込んでいくくらいが現実的です。このような入り口から入っても、花屋業務に熱心な興味を持ち続ければ、業務全般を覚えていくことは夢ではありません。
そんな回り道はしたくない、花屋の第一線で働きたい、と思うなら、よほど面接で熱意を示さねばなりません。面接を勝ち抜くためには、熱意があり、誠実であることを伝えると同時に、店の言うままにシフトに入ると約束することをお勧めします。また、過去に、とてもつらい職業を経験していたら、その職歴をアピールして、「私は、心折れない」と伝えると良いです。


売り物が無い人材の引き取り手は、あまり無い

上にも書いたように、もしも私が、40歳を超えた今、花屋の求人に応募するのであれば、業務経験と、それによって得た心構え・気概のようなものを武器にします。
40代より上の人や、業務未経験で花屋の求人に応募する人も、何らかの武器を持つべきです。自分の「売り」を見つけて、その売り物を全力でアピールしましょう。

たとえば、花屋でなくても接客業の経験があれば、立派な売り物になります。
また、直接接客したことが無くても、電話相談センターのようなところで働いたことがある人は、「コミュニケーション能力アリ」ということを売り物にできます。クレーム処理を担当したことなどあれば、なかなか大きな売り物になると思います。お客さんは、接客技術が優れているスタッフには、かなりいろんなことを許してくれるものです。
重たい配送業務の経験などあれば、頑丈な足腰だとアピールしましょう。花屋は、優秀なスタッフに腰を痛めて辞められていたりするところが多く、安心して力仕事を任せられる人を喜びます。
何の才能も無いけど、時間なら有ります、というのも売り物になります。もしかしたら、一番大きな売り物は、「時間があります」かもしれません。シフトを回すのに、そういう人がいると、店はとても助かるのです。

このように、自分の持っている要素の中で、花屋さんはこういう人が欲しいのではないかというポイントを探し、独自の売り物を作りましょう。
何一つ売り物が無い人を、店は必要としません。20代ならば、「若い」だけで、一つは売り物があることになりますが、40歳を超えて売り物無しだと、引き取り手は無いに等しいです。


ほかの条件が全部同じなら、より若い人が採用される

花業界の現実として、ほかの条件が全部一緒で、年齢にだけ差があるなら、単純に若い方が採用されます。
若くないほうが、若い方から採用通知をもぎ取ろうと思うなら、「ほかの条件が全部同じ」の状況を作ってはなりません。ライバルよりも、一枚上に行きましょう。

「自分には、何の売り物(=取り柄)もないからダメだ」と思っている人には、この作戦を伝授しましょう。
 とにかく、
「私は辞めないで、全力で業務をつとめます。シフトは、店の都合でどんどん入れてください」
と、いうことをアピールするのです。そして、本当に辞めずにシフトを勤め上げましょう。
これを実践する決意を固めてください。その強い意思を持って、面接に向かってください。これなら、決意さえすれば、未経験であっても「売り物がある人」です。

 

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