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花の資材屋に会員登録するには


花の資材屋に会員登録するには

花の資材屋に登録すると、「卸価格」で資材や花材が買える

花の資材屋とは、

◆ドライ花材
◆プリザーブドフラワー花材
◆花器・ベース類
◆花のラッピング資材
◆花のデコレーション資材
◆花の輸送資材
◆その他花の道具・販売資材
◆ガーデニング資材

などを扱っている問屋です。
問屋なので、基本的には玄人が相手です。玄人として会員登録している人が、資材屋のメインのお客さんです。

多くの資材屋は、玄人(会員)だけではなく、素人(非会員)でも買い物できるようになっています。しかし、玄人と素人では、購入価格に差がつけられているので、可能であれば、会員になったほうがお得に資材を購入できます。

この記事では、資材屋の会員登録について紹介します。

 

ほとんどの会員登録は、その場でできる

管理人が会員登録している資材屋は、東京堂です。
今のところ会員登録はしていないけれど、いつでも登録して良いと思っているのは、横浜デザイナーズミュージアムと、シモジマ です。

花の資材屋は、個人のお客はその場で登録、もしくは仮登録できることが多いです。つまり、冷やかしで入った人でも、本気で購入したくなったら、すぐに会員登録(又は仮登録)して、会員価格で買うことができる可能性が高いのです。(法人登録は即日ではできないかもしれません)

個人のお客との取引、しかも、店頭で現金やカードで支払いのお客だと、代金をとりはぐれる危険性が無いからなのか、登録に厳しい会員審査はありません。
ほとんどの資材屋は、

◆氏名
◆住所
◆電話番号
◆事業内容(証明になる書類を提示)

という程度の申告で登録可能です。

多くの資材屋で、ネット登録も可能になってきています。資材屋のサイトの、登録フォームに入力し、証明書類は別途コピーを郵送かファックスで送る、という方法が多いようです。

※資材屋の登録には、詳しく言うと、「業務登録」と「一般登録」があります。この記事で主に紹介しているのは「業務登録(仕事上の目的で資材屋を使う人の登録)」ですが、記事の一番下で、「一般登録(仕事で資材屋を使わない人の登録)」についても簡単に解説します


 

業務で花資材を使う事業とは

業務で花資材を使う事業とは、たとえば、

◆花屋
◆フラワー教室
◆デザイン業
◆インテリア業
◆ディスプレイ業
◆イベント業
◆各種学校
◆ホテル
◆結婚式場

等々です。
また、花と関係ないように見える職業でも、
「実は、花資材を使います」
ときちんと伝えることができれば、会員登録可能です。
たとえば、
「うちは歯科医院だが、VIPルームの装飾に、ディスプレイ資材を使う」
という説明などして、それを納得させうる資料を提出できれば、資材屋のOKは大体出るそうです。つまり、本当に必要なら、その理由を説明すれば、ほとんど登録できるのだと思います。


 

【実例】管理人は「名刺」と「草月指導者連名の会員証」で登録した

ほとんどの会員登録は、その場でできるの項に書いた「申告項目」の中で、何を用意すれば良いのか気になるのは「事業内容(証明になる書類)」だと思います。

私の場合、東京堂の申し込みカウンターで、自分の名刺と草月指導者連盟の会員証を提示して登録しました。
つまり、「この人は、いけばな教室の運営や、いけばな作品の製作のために資材を買う人だ」ということを、東京堂が確認して登録可とした、ということなのでしょう。

私は、名刺と会員証は常時持ち歩いているので、大体どの資材屋でも、「その場で登録」できると思っています。


 

証明書類は複数あるといい

上の項を見て、「名刺が無いとダメなのか」と思った人がいるかもしれません。
ですが、名刺は必須ではありません。私の場合、「花で製作する人」または「花を教える人」であることが相手に伝わるものであれば、ほかのものでも良かったのだと思います。
そもそも、私の場合、草月指導者連盟の会員証だけでも登録可だったのかもしれません。しかし、書類が複数あるほうが、その場でOKをもらうには確実だと思います。

以下に、証明書類になると思われるものを挙げてみます。

◆名刺
◆業務内容が明記されたパンフレットなど
◆納品実績の分かる書類
◆他の資材屋の会員証
◆業務内容が分かるような契約書
◆ディプロマ書類
◆事業計画書
◆自社(個人でも)サイトをプリントアウトしたものと、URLの申告
◆実際に資材を使用している現場の画像(教室風景、作品写真、店舗営業中の写真など)

上記の中には、単独では無理だと思われるものもあります。たとえば、作品写真や名刺は、「それだけ」では「証明」としての力が弱いと思います。


 

営業実績が無くても、会員登録できる

資材屋に登録しようと思うタイミングというのは、実は、「これから新たに○○を始めよう」というときが多かったりします。
そのため、まだ実績を上げておらず、まだ正式にスタートすらしていない業務の内容申告でも、資材屋は登録させてくれます。たとえば、募集を開始したばかりで生徒を一人も確保していないフラワー教室でも、十分登録できるのです。

つまり、花関連の「指導可」の免状・ディプロマを持っている人なら、ほとんど登録が可能だということです。
免状・ディプロマと、PCで自分で作った名刺やパンフレットをセットで出せば、資材屋は「本当に生徒をとっているのかどうか」の確認をせずに登録させてくれるわけです。

これは、実体に嘘をついて登録しろという話ではありません。
「うちは、お弟子さん一人だから」
「ほぼ利益なしでやってるような教室だから」
という理由で、登録をためらうことは無い、そこまでの会員審査は無い、と言っているだけです。必要だと思ったら、事業規模にかかわらず登録することを考えましょう。


 

花の資格が無くても登録できる

個人で、「花の教室運営」のために会員登録する場合、指導者資格を持っていると非常に話が早いです。
しかし、無資格で花の教室を開いている人でも、「自分は花の資材を業務利用している人間だ」ということを示せば、会員登録は可能なはずです。

たとえば、花の組織に属さず、独自のフラワー装飾を人に教えている個人の先生がいたとしたら、その人は、「こんな教室を運営しています」という事実を資材屋に認めさせればいいのです。

会員になって資材を買うことを望んでいるなら、どんな証明書類を提出すればいいのか、個別相談をもちかけてみましょう。資材屋は、お客さんになってくれる人を増やしたいはずですので、無下に断られるとは思えません。


 

入会金・年会費を確認しよう

登録する前に、入会金と年会費を確認しましょう。無料のところも、有料のところもあります。個人の登録なら、年会費も入会金も、500~1000円くらいだと思います。(法人登録はしたことが無いので分かりません)また、入会金だけかかって、年会費は無し、というところもあります。

私なら、このような出費はシビアに考え、たとえ500円でも、無駄になると思ったら登録をやめると思います。
現実的には、年に数回買い物するような人は、年会費のもとを取れないことはまず無いです。無駄になるかもしれないのは、「一年間、一度も買い物しなかった」ということになる可能性がある人です。それだと、せっかく卸値で買える特権を得ても、何もお得になっていません。

でも、「年会費が無駄になったとしても、いつでもあの資材屋に発注できるという状況を作ておくことが大切」と考える人もいて、それはそれで一つのメリットだと私も思います。


 

「一般登録」なら、本当にだれでも登録できる

一番上の項に書いた「一般登録」について、少しだけ説明します。
この記事で主に書いてきた「業務登録」とは別に、まったく個人のお買い物として問屋を使うための「一般登録」というものが、ほとんどの資材にあります(私の知る限りでは、一般登録の無い資材屋はありません)。

資材の使用目的も、職業も申告不要で、住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどを記入すれば登録が完了します。身分証明書は必要でないこともあります。
本当は業務利用なのに、業務登録が面倒だからという理由で、一般登録で済ませている人もいます。

 

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